SMBC環境配慮評価融資/私募債ecoバリューup取組企業からの寄稿
特徴的な環境取組
自社ホームページで環境方針を公開し、電力・燃料の使用量の削減、環境負荷物質の削減、廃棄物の削減とリサイクルの促進に取り組んでいます。
その中でも特に2014年度までに二酸化炭素排出を25%削減することを目標にしています。そのために社内でグループウェアの導入を行い、会議の議事録や回覧資料のペーパーレス化を進めています。
また節電対策として、デマンド計を取付け、消費電力の見える化を図っています。
工場内の一部の工程から排出する工業排水も、工場循環水として再利用しています。
今後の対策として照明のLED化、社内の窓ガラスへの特殊フィルム貼付といった節電対策も順次実施していく予定です。
取組開始のきっかけ
当社の経営理念として「5つの満足」というものがあります。「お客様の満足」、「取引先の満足」、「地域社会の満足」、「従業員の満足」、「企業自身の満足」というものです。
生産工場である以上、ある程度の環境負荷物質の排出は避けられません。環境負荷物質を低減し、低公害型の企業づくりを進めていくことで「地域社会の満足」を、省エネを進めることで製品のコストダウンに繋がり「お客様の満足」を、また、環境への取組によって「従業員の満足」、「企業自身の満足」を得る事ができるのではないかと考えております。
京都議定書で日本の二酸化炭素排出量の削減目標が25%となったのも一つの要因です。今後CO2排出削減の義務化など、中小企業にとってはより一層厳しい時代に突入する可能性があると判断し、現在の取り組みを始めました。
今後の展望
今後もISO14001に準拠して環境保全活動を推進し、地域社会の意向も考慮に入れ、環境パフォーマンスの継続的改善と汚染の予防に努めてまいります。
また、環境に優しい鋳造法「半凝固鋳造法」の研究開発をさらに進め、燃料電池のセパレータを現在の価格より安く供給して市場に普及することができるよう、努めてまいります。
融資利用の感想
この度は当社の環境への取組を評価して頂き有難うございました。当社の環境への取組を客観的に判断して頂くことで現状を把握することができ、今後の課題も明確になりました。
「テラダイ」という社名は「テラ(ラテン語で地球のこと)の如くダイナミックにダイ(ダイカストのこと)を用いて大を成す」から由来しておりますので、今後も更に地球に優しい企業を目指して活動を推進していきたいと考えております。
会社概要
- 所在地
- 埼玉県入間市狭山ヶ原桜木259−1
- 業種
- 非鉄金属製造業
- TEL
- 04-2934-3641
- URL
- http://www.teradai.co.jp
- 事業内容
- アルミダイカスト製品を金型設計から鋳造、機械加工、組立までのワンストップソリューションを提供しています。
当社で製造する自動車のエンジン用タイミングチェーン部品は国内では約50%、全世界でも約10%のシェアを誇っています。
工場は国内で本社入間と鶴ヶ島工場、中国では大連、上海に現地法人を設立し、国内のシェアを維持しつつ、中国、東南アジア、ヨーロッパ向けの販路拡大を目指した事業展開を進めています。
当社では 「ものづくりは人づくり」、「地域経済活性の核となる」、「ダイカスト業界のニューリーダーになる」の3つの柱を軸に事業活動を進めています。- においては将来への夢を綴った「テラダイノート」を作成し経営者と従業員の意識の共有化を図っています。
- 2009年4月に入間市周辺の企業5社で地域密着型の協業受注集団「チーム入間」を結成しました。現在は大手メーカーへのプレゼンや工場見学の受入等を行い、新規の市場開拓を目指しています。
- 当社では産官学連携の「チームセミソリッド」を結成して半凝固鋳造の研究開発を進めています。半凝固鋳造法は環境に優しい鋳造法で、現在燃料電池のセパレータの研究開発を行っています。