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お金の管理はインターネットバンキングで! Web通帳をつかえば記帳も不要に
2021.1.13インターネットバンキング講座
涼子さん
友だちの銀行口座にお金を送らなきゃいけないんだけど、インターネットバンキングで振込はできるかしら?
坂本先生
はい。パソコンでも、スマホのアプリでも、いつでも振込の手続きができますよ。わざわざ銀行やATMまで行く必要がなく、24時間好きな時間に利用できます。手間も時間もかからず、便利ですよ。
涼子さん
じゃあ、スマホのアプリで振り込んでみようかしら。
坂本先生
以前説明した、「パスワードカードの有効化」はしましたか?
涼子さん
ええ。教えてもらったように、確認の電話がかかってきたらアプリに表示された番号を入力して、登録できました。銀行のWebサイトにも分かりやすい説明があったので、想像していたよりずっと簡単で助かったわ。
坂本先生
振込先であるお友だちの口座の銀行名や支店名、口座番号もわかっていますよね?
涼子さん
大丈夫、電子メールで送ってもらったから。
坂本先生
では、利用しているA銀行のアプリで、さっそくチャレンジしてみましょう。
涼子さん
まず、ログインして……。あら、最初の画面(ホーム画面)の下の方に「振込・振替」の表示があるわ。これをタップすればいいのね?
涼子さん
「登録済みの振込先に振込」、「新しい振込先に振込」、「過去の振込先に振込」と、いろいろメニューが出てきたわ。
この友だちに振込するのは初めてだから、「新しい振込先に振込」ね?
坂本先生
そうです。一度振込をすると、次回以降は「過去の振込先に振込」を選ぶだけで、銀行名や口座番号を入力しなくてもOK。今後も同じ口座へ振込することがわかっていれば、振込先を登録しておくこともできますよ。
涼子さん
それは便利ね!
次に、振込先の設定ね。振込先はB銀行を選んで、支店名を検索。あとは口座番号を入力すればいいわね。
坂本先生
案内の通りに入力していけばいいので、簡単ですよね。
涼子さん
次に振込金額を入力するわね。
振込内容の確認画面が出てきた。振込手数料がかかるのね。これはATMや窓口と同じなのかしら?
坂本先生
A銀行の場合、インターネットバンキングの振込手数料は、同じ銀行(同一店)あてなら無料で、それ以外も比較的安く設定されていますよ。
振込手数料は、振込先、振込金額、振込方法によって違います。
参考までに、A銀行の振込手数をまとめて紹介しましょう。
涼子さん
ホントね! A銀行のインターネットバンキングでの振込は、同じ銀行なら支店が違っても手数料がかからないのね。娘が同じ銀行を使っているから助かるわ。
坂本先生
ほかの銀行への振込も、窓口や、現金でのATM振込に比べると安くすみます。
涼子さん
あら? もう夕方なのに、振込日が今日の日付になっている。今日のうちに相手の口座に届くのかしら?
坂本先生
利用される銀行や振込先の金融機関、手続きをする曜日や時間帯にもよりますが、A銀行なら24時間、即時入金ができます。
涼子さん
へ〜。それは知らなかったわ。なんとなく銀行の取引は窓口があいている15時までと思いこんでいたから。
坂本先生
銀行のサービスも、どんどん変わっているので、便利なものは使っていきたいですよね。
涼子さん
新しいことに挑戦すると、いろいろと勉強になるわ。
この振込のアプリ画面をよく見てみると、次の画面で『パスワードカード』が必要になります」と書いているわね。
坂本先生
はい。でも、A銀行の場合、一度アプリ版のパスワードカードを有効化しておけば、その後アプリから振込をする際は自動的に入力されるので、手間がかかりません。
涼子さん
じゃあ、あとは振込実行をタップすればいいわね。いくわよ!
あら、もう完了ですって。こんなに簡単にできるなんて。
坂本先生
そう、簡単なんですよ! さぁ、そろそろ電子メールが届いたのでは?
涼子さん
ええ、届いたわ。さっきの振込が完了したお知らせみたい。
豊さん
僕にも見せて。本当だ、振込の日時も書いてある。
坂本先生
もしも、振込をした覚えがないのに、この電子メールが届いたら要注意。誰かが不正に振込をした可能性があるので、すぐに銀行に連絡しましょう。
豊さん
なるほど、万が一不正利用があっても、これならすぐに気がつくね。
涼子さん
どこにいても振込できて、手数料もおトクだから、これからはインターネットバンキングの振込を使うようにするわ。
坂本先生
便利・おトク・安心の三拍子が揃ったインターネットバンキングの振込について、わかっていただけましたね。慣れてしまえば、あっという間に振込が完了できるはず。ぜひ、これからも使ってみてください。
坂本 綾子(さかもと あやこ)
CFP® /1級FP技能士。大学在学中より雑誌の編集に携わり、卒業後に取材記者として独立。1988年より女性誌、マネー誌などで金融に関する記事を執筆。家計管理、保険、資産運用に関する記事をはじめ、銀行の商品・サービスについても雑誌やWeb媒体で多数執筆。執筆に加え生活者対象のセミナー、家計相談も行っている。著書に「今さら聞けない お金の超基本(朝日新聞出版)」「まだ間に合う!50歳からのお金の基本(エムディエヌコーポレーション)」、「年収200万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!(SBクリエイティブ)」など 。