トピック1「イギリスは食べ物がおいしくないってホント?」
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ナガイ
先生! イギリスって食べ物がおいしくないって聞きましたが、本当なんですか?
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マビー
いきなり失礼ですよ!
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ナガイ
だって〜気になるじゃん!
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笠原教授
そんなことありません! 例えば、イギリスといえば、フィッシュ&チップスですが、あれも侮れませんよ! ポイントはフィッシュ with チップスじゃないってことです!
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ナガイ マビー
...!?
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笠原教授
つまり、チップスは添え物ではないってことです。店によっては、ポテトの産地にこだわっていたり、オーガニック素材を使っているところもあるんですから!
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ナガイ
へぇー! 知らなかった...!
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笠原教授
確かに昔は、月曜日がパスタ、火曜日がカレー、水曜日がチキン...といったように、食べるものが固定されている家庭も多かったようですが、今は、移民が多いこともあり、アラブ系のレバノン料理店を出す店やインドカレーだけの店が並ぶストリートもあります。もしかすると、日本よりも本場の料理を味わえる店が多いかもしれませんよ。
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ナガイ
イギリスは食事がまずいっていう噂はなんだったんでしょうね...。
食後はやっぱり紅茶ですか? -
笠原教授
昔は日本の緑茶のように家庭でよく飲まれていたようですが、今は日本と同様でスターバックスでコーヒーを飲んだり、色々のようです。ケーキやサンドイッチなどが数段重ねのトレーに載った、上流階級伝統のハイティーも観光客に人気です。
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マビー
やっぱり多様化しているんですね。
あとは、パブでお酒を飲んでるイメージもあります。 -
笠原教授
最近ではあまり見かけなくなりましたが、以前はサラリーマンらが、仕事をしないでパブでビールを飲んでましたよ(笑)。
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ナガイ
日本の花金みたいですね!(笑)
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笠原教授
イギリスのビールは、日本のラガーと違い「エール」と呼ばれ、熱処理がされず、炭酸も加えられず、常温で飲まれる生ぬるい伝統的なビールが主流です。とてもおいしいですよ。
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ナガイ
あぁー、もう今すぐにでも飲みに行きたい!
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マビー
まだ取材中です(怒)! 笠原先生、イギリスに階級社会がまだ残っているようですが、食べるものなども違うのでしょうか?
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笠原教授
階級社会ではありますが、具体的に年収に応じた定義みたいなものはありません。貴族はさすがに独自のコミュニティがあって住む世界が違う感じですが、ほかは流動的なんです。労働階級の生まれでも、弁護士や医者になって、上のクラスに行くこともできます。
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ナガイ
へぇーー!
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マビー
階級を見分ける方法はあるのでしょうか?
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笠原教授
英語の発音を聞けばすぐにわかりますよ!
王族の血を引き、名門イートン校からオックスフォード大学を出ているキャメロン元首相なんかは、典型的な上流階級出身の発音ですね。 -
ナガイ
まさに育ちが出てしまうんですね。
でも、クラスが変わったらどうするんですか? -
笠原教授
言葉を階級にあわせて直す人もいますよ。ちなみに、上流階級の人が"ストロング アクセント"って言ったら、あの人、英語が下手ねって意味になります。
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ナガイ
うわーイギリスっぽい皮肉!