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遠距離介護になったら、どうする?
2025.1.30 今から親子で話したい「介護とお金」
親子の間には、「親子だから話せる」という話題もあれば、「親子だからこそ遠慮してしまう」という話題もあるでしょう。特に老後にまつわることは親子であっても話しづらいという人が多いかもしれません。
親世代も同じように、「子どもと老後の話をするのは気まずい」と考えているのでしょうか?
そこで今回は親世代の方々3名にお集まりいただき、ホンネを聞いてみました。
今回お集まりいただいたのは、こちらの方々です。
▼Mさん(男性・74歳)
東京都在住。妻と2人暮らし。子どもは長男(44歳)と長女(41歳)の2人。孫は3人(いずれも長女の子)。長男とは年に一度の旅行も含めて数回会う程度だが、長女とは妻が週に一度は会って、孫の面倒を見ている。
▼Kさん(女性・66歳)
東京都在住。夫と2人暮らし。子どもは長男(36歳)と長女(32歳)の2人。少し遠方に住む長男とは年に数回連絡をとる程度。長女は近隣に住んでおり、週に一度は連絡を取り合うほか、年に一度は旅行もしている。
▼Sさん(女性・68歳)
東京都在住。夫と2人暮らし。子どもは長女(42歳)と次女(40歳)の2人。孫は2人(長女と次女、それぞれ1人ずつ)。2人の子どもたちはいずれも比較的近隣に住んでいて、定期的に連絡したり、会ったりしている。
妻や自分の健康面を含めた老後のことを、子どもたちとの普段の会話等で話せたらという思いは常々ありますし、そろそろ話さなければとも思っています。ただ、あまり心配をかけたくないのと、まだ自分が元気でいられるということもあって……今のところは相談できていません。
私も同じです。自分や夫の健康のこと、終活のこと、資産管理のこと等、子どもたちに話しておかなければならないことがたくさんあるのはわかっていますが、どのように話したら良いのかがわからず、話せていないままです。自分の弟や妹に相談することはありますが、子どもたちに切り出すのは難しいですね。
私の子どもたちはそれぞれ育児で忙しそうで、今のタイミングで私たちの老後について相談しても、思い描いたコミュニケーションができないのではとためらってしまいます。先日会った友人も同じようなことを言っていたので、子どもに老後の相談ができていないのは、きっと私だけではないんだろうなと思っています。
妻の体のことです。妻は脚が悪く、日常生活を送る分には、今はさほど支障がありませんが、そう遠くない未来に手術をしたほうが良いのではという話が出ています。仮に手術をしたとして、その後回復するのか、そして脚の状態がしっかり回復しないままの妻をもし遺してしまうことになったらどうなるか……と思うと心配ですね。
私、実は数カ月前ですが、自宅のトイレで倒れてしまったんです。現在は特に健康上の不安があるわけではないんですが、それ以来、「自分の身にいつ何が起こるかわからない」と意識するようになりました。
健康への不安は私もあります。今はこうして元気で、特に不自由もなく過ごせていますが、いつどうなるかわからないという不安は常に感じています。ただ、このように漠然とした不安を今の状態で子どもに話して、果たして何か解決するのかなという疑問も感じています。将来、具体的にどんな不安が生じるのかわからないのが、目下の不安といえるかもしれないですね。
そうですよね。私はひとまず、できることをやっておこうと思い、子どもたちに伝えておきたい情報をノートにまとめました。もしも私に何かあったときには、これを見れば一通りわかるようにはなっていると思います。昨年春に父が亡くなったとき、何がどこにどれだけ遺されているのかがまったくわからず、とても大変だったんです。そのときの経験から、子どもが困らないように親が自ら情報をまとめておくべきだと実感しました。
私も、金融機関から教えていただいたことをきっかけにエンディングノートをつけて、自分の持っている銀行口座や入っている保険等を書き記しています。ですが、ノートの存在はまだ子どもたちには伝えていません。できれば2人の娘に一緒に伝えたいと思っているんですが、うまくタイミングを図れないまま、今に至っています。
私はパソコンのなかに、子どもたちに伝えておきたい内容をまとめたファイルを作っています。ただ、私もどうやって子どもたちにそのファイルのことを伝えるか迷っています。息子は世界中を飛び回る仕事をしているので、私にもしものことがあったとき、すぐに駆けつけられるかわかりません。一方で娘は3人の子育てに忙しいですし、いざ話すとなるとためらってしまいますね。
今は親子で同居をすることもないですから、大事な話をするタイミングを計るのが難しいところはありますね。とはいえ、私たち親の側からしても、子どもとは定期的に会うものの、同居はせず別々に暮らしていたほうが、気が楽で良いと思っています。
私も同居は考えていません。特に理由はないですが、別々に暮らしていてもスマホを通じて顔を見て連絡できる手段がいくらでもありますし、さみしい気持ちはないですね。
うちも、妻がほぼ毎週一度は娘のところに日帰りで行き、孫たちの面倒を見ていますが、それくらいがちょうど良いと言っています。同居したいとは言わないですね。ただ私としては、もしも脚の悪い妻が一人遺されたときには、娘と同居してくれたらと思っています。
子どもたちに対しては、率直に話をしたいというよりも、「私から伝えたいことをまとめておくので、それをあなたたちでうまく判断してくださいね」というのがホンネです。親の勝手な都合に受け取られるかもしれませんが、どんどん変化する今の時代には、遺された側が困らないような情報だけを親がまとめておき、あとは子どもたちに判断してもらうのが良いと思っています。
私も同じ考えです。物価が大きく上がっているのに収入は変わらない等、世間の流れがこれまでの想定とはそぐわなくなってきています。そうした動向の変化も相まって、私たち親の側から伝えることは最低限にしておいたほうが良いと思うんです。
私も面と向かって話すというよりは、伝えたいことをまとめたものを読んでもらうほうが良いですね。パソコンのファイルのなかに、自分が亡くなったとき連絡すべき相手や、葬式のこと等、だいたいのことをまとめてあります。それを読んでもらえたら良いかなと。ただ、墓をどうするかについては、子どもと相談したいかもしれませんね。私は長男なのですが、故郷からだいぶ離れた場所に今の住まいを構えました。なので、実家の墓に入ってしまうと、子どもたちにとっては墓の管理が負担になってしまうので、どうしたら良いものかなと思っています。
お墓については、私も気になっています。それこそ第三者に相談できるとありがたいです。先ほどもお話ししたように、今はまだ自分が元気なので、この先にどんな不安が待ち受けているのか、まったくわからない状況です。この先、起こり得るであろう老後の不安を教えてくれるサービスがあれば、私は助かります。
私はもしものことがあったとき、家族や身近な人に必要な情報を連絡してくれるサービスがあると良いなと、常日頃から考えています。そのようなサービスがある相談先を探したいですね。
そうですよね。モノの整理や相続について等の終活についても、どのタイミングで何から始めれば良いのかわからなくて……。そのような相談もできるとありがたいかなと思います。
結局いくら準備しても、いつどうなるかわからないですよね。いくら考えても最適解がわからないというのが、老後の一番の不安かもしれないですね(笑)。
私はネットで調べることが多いですね。でもネットには情報が多すぎて、どれを信じたら良いのかわからないという不安も大きいです。
わかります。私もネットで調べるようにしていますが、今は詐欺の話もよく聞くので不安です。つい最近も不審な電話がかかってきたりして……。人を信じることもなかなか難しくなってしまいます。かと言って、周りとコミュニケーションを全く取らないというのも寂しいんですよね(笑)。私たちのような年代の人にとっては、子どもにわざわざ話すまででもない、ちょっとしたくだらないことを話せるような相手がいたら嬉しいなと思います。
私も同感です。例えば、水回りの修理について誰かに相談したいと思っても、ネットで一から調べるのは大変ですし、業者によって値段が全く違っていたり、どんな業者が来るのかわからなかったり……。自分の力だけで解決するのは、今の時代は特に難しくなっているなと感じます。日常生活全般について、気軽に相談できる相手がいたらありがたいですね。
今回の座談会にご参加いただいた3名の方々は皆、老後に対する不安や日常生活のちょっとした困りごとについて、「本当は子どもや専門家に相談したい」と思いつつ、「子どもに心配をかけたくない」「どこに頼めば良いかわからない」等といった考えをお持ちでした。
ご自身の力だけで老後に対する不安や日常生活の困りごとを解決できるなら、それに越したことはありません。しかし、それはなかなか難しいのが現実。「詐欺等に巻き込まれないか不安」という心配もあります。子どもからすると「困ったことは何でも相談してほしい」と思うかもしれませんが、親世代からしてみると、「仕事や家事で忙しそうな子どもには申し訳なくて言いづらい……」と思ってしまうもの。このように親子間だからこそ生じてしまう、コミュニケーションのギャップにお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
もしかすると、いつでも気軽に相談できる第三者の存在があったほうが、親子間のコミュニケーションのギャップが解決しやすいのかもしれません。三井住友銀行が提供する「SMBCエルダープログラム」は、その一助となるでしょう。
三井住友銀行が提供する「SMBCエルダープログラム」は、専任のコンシェルジュ(エルダーコンシェルジュ)が日常のちょっとした相談から専門家の手配、銀行サービスまで幅広くサポートするサービスです。
「SMBCエルダープログラム」でご利用いただけるサービスの例
エルダーコンシェルジュは、日々の生活におけるお困りごとのサポートはもちろん、「一人ではできなかったことをしたい」「安心できる話し相手がほしい」といった生活をより豊かにするご相談にもお応えします。
そして金融機関として、大切なご資産を安全にお守りし、ご資産に関する心配とお手間を減らすお手伝いもいたします。また、金融資産だけでなく、大切な身の回りの情報やデジタル情報であるID・パスワード等を、大切にお預かりし、もしものときに大切な方へお届けするサービスのご案内もしております。
日常生活におけるちょっとしたお困りごとから老後に対する悩みまで、頼れるエルダーコンシェルジュに気軽に相談して、親世代が抱える今後への不安を少しでも軽くしていきましょう。
▼「SMBCエルダープログラム」について詳しくはこちら
【対象となるお客さま】
当行普通預金口座をSMBCエルダープログラム専用口座として指定の上、当行の定めるご資産で、1,000万円以上のお預け入れを継続いただける個人のお客さまです。専用口座には当行所定の金額をお預け入れいただく必要がある等、所定の条件がございます。
【手数料】
ご利用にあたり、月額9,900円(消費税込)がかかります。
【お申込方法】
当行本支店窓口にて申し込みいただけます。なお、お申込には当行所定の条件がございますので、ご希望に添えない場合があります。
【提携・付帯サービスについて】
本サービスの提携・付帯サービスはお客さまに提携・付帯サービスを提供する各社をご紹介するサービスであり、三井住友銀行が提供するサービスではありません。お申込の商品・サービスによっては所定の手数料等がかかる場合がございます。なお、お住まいの地域によっては、一部サービス(エルダーコンシェルジュによる定期的な連絡・情報提供等を含む)が受けられない場合がございます。
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「SMBCデジタルセーフティボックス」の詳しい内容については、SMBCデジタルセーフティボックス専用ホームページ等をご覧ください。
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SMBCデジタルセーフティボックスに資産の配分について登録を行うことはできません。
SMBCデジタルセーフティボックスへの情報登録により、遺言、遺言の変更・撤回、贈与契約の成立その他法的効力を生じることは一切ありません。
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