浩さん(仮名)一家のプロフィール

浩さん(夫)……45歳、IT企業勤務
雪さん(妻)……39歳、IT企業勤務
静ちゃん(長女)……6歳、小学校1年生

  • 2013年に3LDKの中古マンションを2,730万円で購入
ここがポイント!

結婚を機に、駅チカのリノベーション済み中古マンションを購入!

結婚を機に、駅チカのリノベーション済み中古マンションを購入!

――お二人がマイホーム購入を考え始めたのはいつ頃ですか?

  • 雪さん

    「結婚の話が出たときです。それまでは別々に住んでいたのですが、『二人で暮らせるところを探さないとね』という話になり、家賃を払うよりもマイホームを買ったほうが得だと思って物件探しを始めました」

    ――この物件にした決め手は何だったのですか?

浩さん一家の住宅の間取り
  • 浩さん

    「僕のマンションのポストに物件のチラシが入っていて、それで内覧したのがこのマンションでした。当時僕が住んでいた辺りの環境を二人とも気に入っていて、近くの物件がいいと思っていたので、ピッタリだったんです」

    ――住まいのお気に入りポイントを教えてください。

  • 雪さん

    「リビングとその奥の部屋との間に移動式のパーテーションがつけてあること。奥の部屋には娘の机やベッドを置いているのですが、娘が自分の机にいるときでもキッチンからリビングを通して姿を見られるので気に入っています」

リビング・ダイニングで勉強をする静ちゃん(長女)
こだわりの移動式パーテーション

自宅購入費は2,730万円+諸費用200万円。夫婦の預金から700万円をねん出!

――マンションの購入にあたって、悩んだことはありますか?

  • 雪さん

    「頭金と初期費用のねん出に苦労しました。仲介手数料なども併せて700万円程度を用意する必要があったので、二人の預金をかき集めました。頭金を除いた2,000万円を住宅ローンで支払うことに決め、35年払いに。月々の返済額は59,000円です」

  • 浩さん

    「メガバンクで住宅ローンを組み、変動金利で金利は1.3%ほどになります」

  • 高山先生

    「低い金利で借りられてよかったですね。住宅ローン減税も受けられていますよね?」

高山先生と会話する浩さん一家①
  • 雪さん

    「はい。10年間は住宅ローン減税を受けて、その後、繰り上げ返済をする予定です」

  • 高山先生

    「お子さんの教育費も高校、大学とかかるようになるので、繰り上げ返済は早いうちから検討してみてください」

  • 高山先生Point

    高山先生Point

    お子さんが小さいうちに住宅ローンの繰り上げ返済を行うことで、教育費のピークである高校・大学に備えましょう。

住まいの購入にかかった費用一覧

住まいの購入にかかった費用一覧①
住まいの購入にかかった費用一覧②

無駄のない堅実な家計が◎。娘さんの中学受験で家計はどうなる!?

無駄のない堅実な家計が◎。娘さんの中学受験で家計はどうなる!?

――では、月々の出費について見ていきましょう。高山先生、いかがですか?

  • 高山先生

    「日常生活は堅実に暮らしつつ、その分、お子さんの教育費に多くお金をかけていらっしゃる。メリハリをつけた使い方ができていると思います」

浩さん一家の毎月の支出
浩さん一家の毎月の貯蓄
  • このほか、学資保険を年間50万円一括払い
  • 高山先生

    「お子さんの教育費の内訳は?」

  • 雪さん

    「今はピアノや水泳、そろばん、英会話などです。実は、中学から私立に通う場合にどのくらいの教育費を見込んでおけば良いか、先生に相談したかったんです」

  • 高山先生

    「中学受験にかかる費用と、中学・高校の学費、大学の学費の3つに分けて考えてみましょう。中学受験の場合、多くのお子さんが小学校4年生頃から塾に通い始めます。塾代や受験費用などで、3年分併せて200~250万円みておくといいでしょう」

  • 浩さん

    「そんなにかかるんですね……!」

  • 高山先生

    「今、お子さんの習い事に月々10万円ほどかけていらっしゃるので、その分を徐々に塾代にシフトしていくといいですよ」

  • 雪さん

    「なるほど!」

  • 高山先生

    「続いて学費についてですが、中学は毎月10万円、高校は7~8万円程度かかります。ポイントは大学の学費で、教育費の最大の山場と言われています。子供が小さいうちからコツコツとため、大学入学時までに貯めておくのがベターです。4年間で500万円ほど見込んでおきましょう」

  • 雪さん

    「それなら大丈夫かもしれません。年払いで、保険料は毎年50万円ほどの学資保険に入っているんです。500万円ほどの満期金を受け取れるプランです」

  • 高山先生

    「素晴らしい! ちょうど大学の学費分になりますね」

高山先生と会話する浩さん一家②
  • 高山先生Point

    高山先生Point

    中学受験をする場合は、小4~小6までの塾代や受験費用で、200万円から250万円見積もって今から対策をしておきましょう! 教育費は、高校までは家計から捻出、大学の費用は、子どもが小さいうちからコツコツ貯めて18歳までに500万円貯めておくのがポイントです!

貯蓄はすでに1,000万。これから運用するなら、つみたてNISAがオススメ!

――今後かかる教育費に関して、具体的にイメージできたようですね。現在、資産形成はされていますか?

  • 雪さん

    「年に150万円くらい貯蓄して、今は1,000万円くらい貯まりました。資産形成について興味はあるのですが、銀行に預けたままになっています」

浩さん一家の現在の金融資産
  • 高山先生

    「それは少しもったいないですね。会社で持ち株会や財形貯蓄などはされていますか?」

  • 雪さん

    「社内預金をしています。毎月5万円ほど預けて、金利以外に半年に一度、1.5万円の奨励金がもらえます」

  • 高山先生

    「とても優遇された制度ですね。このような会社独自の制度を上手に活用することで、資産を上手に増やしていけます。銀行に預けている分も資産形成に回すと、さらに資産を増やしていくことができますよ」

  • 浩さん

    「資産形成は僕たち二人とも初心者で……。何がオススメですか?」

  • 高山先生

    「投資が初めてということであれば、つみたてNISAがオススメです。税制優遇の恩恵を受けながら、中長期的そして安定的にお金を増やしていける制度ですので、投資初心者や幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています」

  • 雪さん

    「税金がかからないのですか?」

  • 高山先生

    「積立額が年間40万円以内であれば、20年間は利益分が非課税になります」

  • 雪さん

    「そうなんですね。良いことを聞きました!」

  • 高山先生Point

    高山先生Point

    20年という長期にわたって税制優遇が受けられることは、つみたてNISAの大きなメリットです。長期運用すると、複利でさらに運用の効果が高まります。長期運用の効果はこちらのサイトでシミュレーションできるので、良かったら試してみてくださいね!

娘のしあわせを一番に考えて――ご夫婦が描く未来

娘のしあわせを一番に考えて――ご夫婦が描く未来

――これから先、叶えたい目標はありますか?

  • 浩さん

    「コロナ禍が落ち着いたら、娘にはいろいろな体験をさせてあげたいと思っています。そのなかで、娘が夢中になれるものを見つけてくれたら嬉しいです」

  • 高山先生

    「今の家計管理なら、十分にその費用をねん出することが可能ですよ」

  • 雪さん

    「ありがとうございます。これからも、夫と娘と3人で、笑顔で生きていけたらと思います」

堅実に暮らしてきた浩さんファミリーの取材から見えてきたこと

――社内預金や持ち株会のほかに、年間150万円も貯蓄できている浩さんご夫婦。堅実な暮らし方を無理なくされている点がとても印象的でした。

  • 高山先生

    「無駄遣いをせず、その分、娘さんに十分な教育費をかけていらっしゃいますね」

    ――そんなお二人ですが、資産形成に関しては「初心者なので、どうすれば良いかわからない」とおっしゃっていました。

  • 高山先生

    「家計管理に関しては非常に優秀ですが、せっかくの貯蓄を運用できていないのはもったいないなと思いました。つみたてNISAは、投資初心者の方が始めやすい制度なので、上手に活用していけば資産を安定して増やすことができるはず。ぜひ、今回の取材を機に、資産形成にもチャレンジしてほしいですね」

つみたてNISAとは?

  • 2021年8月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。
  • 三井住友銀行は、SBI証券を委託金融商品取引業者として、証券口座の開設、及び有価証券の売買の媒介を金融商品仲介業務として行います。三井住友銀行以外の仲介によりSBI証券の証券総合口座を開設したお客様を対象とするものではございません。
  • 金融商品仲介業務でご案内する有価証券のご購入に際しては、SBI証券の証券総合口座の開設が必要になります。本口座は投資者保護基金の対象です。口座開設料・管理料は無料です。開設には当行がお取次ぎを行います。
  • 金融商品仲介における金融商品等は、預金ではなく預金保険制度の対象ではありません。また、当行が元本を保証する商品ではありません。
  • 当行において金融商品仲介取引をされるか否かが、お客さまと当行の預金・融資等他のお取引に影響を与えることはありません。また、当行での預金・融資等のお取引内容が金融商品仲介に影響を与えることはありません。
  • SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。当行の金融商品仲介業務を通して、お客さまがSBI証券の商品をお申込みの際には、最新の「目論見書」「販売説明書」「契約締結前書面」をSBI証券のウェブサイト等より必ずご確認いただき、ご自身の判断と責任において最終的な投資決定をしていただくようお願いします。

<金融商品仲介業務を行う登録金融機関>

  • 株式会社三井住友銀行 登録金融機関 関東財務局長(登金)第54号
  • 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

<委託金融商品取引業者>

  • 株式会社SBI証券 金融商品取引業者 商品先物取引業者 関東財務局長(金商)第44号
  • 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
  • 当行は委託金融商品取引業者の代理権は有しておりません。
  • 投資信託をご購入の際は、最新の「投資信託説明書(交付目論見書)」および「目論見書補完書面」を必ずご覧ください。これらは委託金融商品取引業者であるSBI証券のWEBサイトにご用意しています。
  • 投資信託のご購入、換金にあたっては各種手数料等(購入時手数料、換金時手数料、信託財産留保額等)が必要です。また、これらの手数料等とは別に信託報酬と監査報酬、有価証券売買手数料等その他費用等を毎年、信託財産を通じてご負担いただきます。お客さまにご負担いただく手数料はこれらを足し合わせた金額となります。
  • 投資信託のご購入、換金にあたって円貨から外貨または外貨から円貨へ転換の際は、為替手数料が上記の各種手数料等とは別にかかります。購入時と換金時の適用為替相場には差があるため、為替相場に変動がない場合でも、換金時の円貨額が購入時の円貨額を下回る場合があります。
  • これらの手数料等は各投資信託およびその通貨・購入金額等により異なるため、具体的な金額・計算方法を記載することができません。各投資信託の手数料等の詳細は、目論見書・販売用資料等でご確認ください。
  • 投資信託は、元本保証および利回り保証のいずれもありません。
  • 投資信託は国内外の株式や債券等へ投資しているため、投資対象の価格の変動、外国為替相場の変動等により投資した資産の価値が投資元本を割り込むリスクやその他のリスクは、投資信託をご購入のお客さまが負うことになります。
  • 外国投資信託のお取引にあたっては、外国証券取引口座の開設が必要です。
  • 投資信託は預金ではありません。
  • 投資信託は預金保険の対象ではありません。
  • 委託金融商品取引業者で金融商品仲介にてご購入いただく投資信託は、投資者保護基金の対象です。
  • 投資信託の設定・運用は運用会社が行います。

次に掲げる事項は、それぞれ2024年以降のNISA(成長投資枠・つみたて投資枠)のことをいいます。

配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。

  • NISAの口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

リスク及び手数料について

  • SBI証券の取扱商品は、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。

  • NISAの口座開設は、金融機関を変更した場合を除き、1人につき1口座に限られ、複数の金融機関にはお申し込みいただけません。金融機関の変更により、複数の金融機関でNISA口座を開設されたことになる場合でも、各年において1つの口座でしかお取引いただけません。また、NISA口座内に保有されている商品を他の年分の勘定又は金融機関に移管することもできません。なお、金融機関を変更される年分の勘定にて、既に金融商品をお買付されていた場合、その年分について金融機関を変更することはできません。NISAの口座を仮開設して買い付けを行うことができますが、確認の結果、買付後に二重口座であったことが判明した場合、そのNISA口座で買い付けた上場株式等は当初から課税口座で買い付けたものとして取り扱うこととなり、買い付けた上場株式等から生じる譲渡益及び配当金等については、遡及して課税いたします。

NISAで購入できる商品はSBI証券が指定する商品に限られます。

  • SBI証券における取扱商品は、成長投資枠・つみたて投資枠で異なります。成長投資枠の取扱商品は国内上場株式等(現物株式、ETF、REIT、ETN、単元未満株(S株)を含む※)、公募株式投資信託(※)、外国上場株式等(米国、香港、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア、海外ETF、REITを含む※)、つみたて投資枠の取扱商品は長期の積立・分散投資に適した一定の公募株式投資信託となります。取扱商品は今後変更する可能性があります。
  • SBI証券が指定する制限銘柄(上場株式等)、デリバティブ取引を用いた一定の商品及び信託期間20年未満又は毎月分配型の商品は除きます。

年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。

  • 年間投資枠は成長投資枠が240万円、つみたて投資枠が120万円までとなり、非課税保有限度額は成長投資枠とつみたて投資枠合わせて1,800万円、うち成長投資枠は1,200万円までとなります。非課税保有限度額は、NISA口座内上場株式等を売却した場合、売却した上場株式等が費消していた非課税保有限度額の分だけ減少し、その翌年以降の年間投資枠の範囲内で再利用することができます。
  • 投資信託における分配金のうち特別分配金(元本払戻金)は、非課税でありNISAにおいては制度上のメリットは享受できません。

損失は税務上ないものとされます。

  • NISAの口座で発生した損失は税務上ないものとされ、一般口座や特定口座での譲渡益・配当金等と損益通算はできず、繰越控除もできません。

出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。

  • 出国の際には、事前に当社に届出が必要です。出国により非居住者となる場合には、NISA口座が廃止され、当該口座に預りがある場合は、一般口座で管理させていただきます。なお、海外転勤の場合にNISAで継続保有することが可能な特例措置については当社では対応しておりません。

つみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。

  • つみたて投資枠でのお取引は積立契約に基づく定期かつ継続的な方法による買付に限られます。

つみたて投資枠では信託報酬等の概算値が原則として年1回通知されます。

  • つみたて投資枠で買付した投資信託の信託報酬等の概算値を原則として年1回通知いたします。

NISAでは基準経過日における氏名・住所の確認が求められます。

  • NISAでは初めてつみたて投資枠を設定してから10年経過した日、及び以後5年を経過するごとに氏名・住所等の確認が必要となります。当社がお客さまの氏名・住所等が確認できない場合にはお取引ができなくなる場合もございますのでご注意ください。
  • 三井住友カードは、三井住友カード(株)が提供しています。当行は、三井住友カード(株)が提供する前記商品・サービスに関する募集等の業務を担当しています。
  • クレジットカードのくわしい内容については、三井住友カード(株)にお問い合わせください。
  • 三井住友カードは、満18歳以上(高校生は除く)の個人のお客さま専用のサービスです。事業でお使いになる口座は決済口座として指定できません。
  • 三井住友カードは年会費がかかります。年会費はカード種類によって異なります。くわしくは各カードごとの年会費欄をご確認ください。
  • 三井住友カード「お借入枠」「海外キャッシュサービス枠」の設定をご希望の場合は、ご入会後、三井住友カード(株)に各種設定申込書をご請求の上、お手続きください。
  • 三井住友カードの入会に際しては、三井住友カード(株)所定の審査がございます。
  • ETCカードをお申込の場合、年会費は初年度無料。次年度以降550円(消費税込)/枚がかかります。ただし前年度に1回以上ETC利用の請求があれば無料となります。
高山 一恵(たかやま かずえ)

高山 一恵(たかやま かずえ)

ファイナンシャルプランナー(CFP)、一級FP技能士。株式会社Money&You取締役。
全国での講演活動、執筆、マネー相談を通じて、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。女性向けWEBメディア『FP Cafe®』や『Mocha』も運営。また、『Money&You TV』や「マネラジ。」「Voicy」などでも情報を発信している。 主な書籍には、「はじめてのNISA &iDeCo」(成美堂出版)「1日1分読むだけで身につく お金大全100」(自由国民社)」「はじめのお金の基本」(成美堂出版)「マンガと図解 はじめてのFIRE」(宝島社)などがある。

Money&You:https://moneyandyou.jp/

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