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2017.12.11見る。考える。資産運用
物価が上昇すると、同じ金額で買えるモノの量が少なくなってしまうので、お金の価値が目減りしていることになります。例えば100円分の小麦粉を買おうとするとき、買える量は2004年だと約0.5kgであるのに対し、2014年では約0.4gに。約2割減少しています。このことからもお金の価値が目減りしていることがわかります。
例えば、物価上昇率が年3.0%だったとして、20年後にモノを買うことを考えてみましょう。20年後の1,000万円は、現在の物価に換算すると、553万円に相当する物しか買えないことになります。お金の価値が447万円分も下がってしまうことになるので、対策が必要なのです。
インフレに対応するには、「現金ではなく、モノで持つこと」です。保存ができるのであれば食品でもかまいませんし、金のような貴金属やマンションのような不動産でもかまいません。また、株式や債券などの金融資産も一種のモノと考えることもできます。
資産を現金で持っているとインフレ時の物価上昇により、価値が目減りする可能性があります。