私の暮らしはどう変わる?
日銀の黒田総裁は、2019年9月上旬のインタビューで、追加の金融緩和策を行う可能性を示唆していました。実際に金融緩和策が行われれば、政策金利(短期金利)が更に下がり、住宅ローンの変動金利の低下に直結します。
長期金利のコントロールについては「市場に任せる」と述べた一方で、過度な低下はけん制するといった話も出ていました。
こうした状況から、今後、住宅ローンにおいて、変動金利は下がっていく可能性があります。長期金利は今のところ、これまでと同様です(あくまでも現在の話で、今後変更になる可能性もあります)。
もし、今後も変動金利が下がるとしたら、以下を参考に住宅ローンの契約内容を検討してみましょう。
住宅ローンは、金利の低さ最優先で選びたい人もいれば、安定志向で金利変動リスクを嫌う人もいます。そのため、新規で住宅ローンを借りる場合は、今後、金利が下がる可能性にかけたい人は、変動金利が向くでしょう。
一方、安定志向で決まった金額をコツコツ返済していきたい人は、固定金利が向きます。特に、金利優遇のある「フラット35S」は新規でしか利用できませんので、該当する物件なら活用するのがおすすめです。
既に住宅ローンを借りている人は、今利用している金利タイプが変動金利であれば、金利が下がれば反映されるのでそのままでよいでしょう。
固定金利で借りている人の場合、金利変動リスクを抱えても当面の低金利の恩恵を受けたい人は、変動金利に借り換えて様子を見るのも手です。あるいは、固定金利から固定金利の借り換えでも、金利差があればメリットがあるので試算して借り換えを検討してもいいでしょう。
詳しい住宅ローンの選び方は下記の記事も参考にしてみて下さい。
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変化のタイミングは、金融政策によっても変わります。「金利は神にも読めない」といわれますが、政策で動く部分は、ある程度把握が可能なので、金融政策に関するニュース・情報には、引き続き注目していきましょう。