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2021.7.28みんなのマネーニュース
「エシカル消費」の「エシカル」(ethical)とは、「倫理的な」という意味で、人や社会・環境に配慮した消費行動を指します。具体的には、価格、品質、安全性のほか、つくられた背景や、社会に与える影響を考えて、商品やサービスを選び、消費するということです。
現在、消費者庁が中心になって各都道府県と連携しながら、普及・啓発活動が行われています。これは2015年9月に国連で採択された貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、世界が1つになって取り組む17のゴール、「持続可能な開発目標」(SDGs)にもつながります。
特にSDGsのゴール12では「つくる責任、つかう責任(持続可能な生産・消費形態の確保)」が掲げられており、消費者が社会や環境に配慮した商品やサービスを選ぶという意識を持って行動することが求められています。
まずは、日々の買い物のなかでどれくらいエシカル消費ができているかをチェックしてみましょう。下記を見て実践できていない項目があれば、これから意識して取り組んでみるといいでしょう。
買い物で商品を選ぶときは、商品パッケージや商品タグなどの「認証マーク・ラベル」を確認しましょう。持続可能な原料の生産や製造、流通を表す認証マークやラベルは、エシカル消費の目安になります。
例えば、エコマークが認定しているのは、商品だけでなく、サービスもあります。
積極的に環境配慮活動に取り組む全国のエコレストラン(飲食店)、エコホテル(ホテル・旅館)、エコストア(小売店舗)を検索することができるので、「エコマーク認定サービス」のWebサイトから身近なお店を調べてみるのもいいですね。
買い物だけでなく、日々の暮らしのなかで工夫できるエシカル消費もあります。
ほかにもどのような行動がエシカル消費につながるのか、下記の項目で確認してみましょう。
上記のような日々のアクションが、環境や社会の課題解決につながるイメージを持つことが大切です。
今後、私たち一人ひとりの消費行動の変化が、持続可能な社会をつくっていきます。日々の選択が不公平な社会を変えたり、豊かな環境を残すことにつながったりといった、想像力を持ち、少しずつでも行動を変えていきましょう。
持続可能な社会をつくるという意識はビジネスの世界でも高まっており、社会や環境に配慮した取り組みを掲げる企業が増えています。
例えば、資産運用を通じて社会貢献をするという考え方もあり、三井住友銀行では、iDeCoに加入する際に「みらいプロジェクトコース」を選ぶと、毎年一人当たり100円を、未来を支える子どもたちのために三井住友銀行が寄付するといった商品があります。
iDeCo×社会貢献 三井住友銀行のみらいプロジェクトコース
先述しましたが、SDGsのゴール12「つくる責任、つかう責任」にあるように、つくる側(企業)とつかう側(消費者)側の双方の意識が変わることが、よりよい未来をつくりだすカギを握っています。
まずは、今日の買い物から、エシカル消費を実行してみてはいかがでしょうか。