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2021.2.17となりの資産運用
さすがマネービバ読者! インターネットバンキングの利用率は50代が約8割、60代以上でも7割超という、比較的高い利用率という結果が出ました。かつて利用していた人も入れれば、どの世代でも約8割の人が利用経験あり。便利なツールやサービスを使いこなしている様子がうかがえます。
一方、約2割の方々は、インターネットバンキングを使っていないという結果になりました。インターネットバンキングを活用すれば、自宅で残高照会や振込ができます。引っ越し時の住所変更や、キャッシュカード紛失時の再発行なども、簡単に手続きができて便利です。
さらに、以下のようなメリットもあるので、活用しないのは少しもったいない気もしますね。
普段のお買い物はキャッシュレスでも、忙しい合間をぬって現金をおろし、給与口座から生活費口座に移しているなど、見直す余地がまだ残っている場合も。一度、ご自身のお金の流れをチェックしてみると良いかもしれません。
インターネットバンキングで家計管理をすると、スマホやパソコンでいつでも残高が確認できるだけでなく、夫婦それぞれの口座から生活費口座への資金移動も簡単にできます。
銀行によっては、条件を満たせば同じ銀行の他の支店や他の銀行への振込にかかる手数料が無料になるケースがあります。
銀行のWebサイトやアプリには、キャンペーンのお知らせなどの情報が満載です。インターネットバンキングを利用すると、定期的に銀行のサイトや、アプリを見ることになるため、おトクなお金の情報を逃さずキャッチできるようになります。
口座の残高確認や明細確認だけでなく、投資もインターネット上で行うことができます。
金融商品のオンライン取引の経験についてマネービバ読者に聞いてみたところ、50代以下は4割程度が活用中。60代以上になるとやや少ないものの、約3割の人が活用経験ありと回答しています。40代以下の若い世代の方が、50代以上と比べてオンライン取引に抵抗が少ないと言えるでしょう。
株や債券、投資信託など、思い立ったらすぐに調べて注文を出せるところがオンライン取引の良いところです。ポイントを使って少額から投資ができるサービスなどもあり、オンライン取引への敷居が低くなっていると感じている人も多いのではないでしょうか。
また、オンライン取引と聞くとネット系の証券会社のイメージがあるかもしれませんが、銀行などでも利用できます。たとえば、銀行のインターネットバンキングから投資信託用の口座を開設して取引をはじめられる銀行もあるので、気になる人はチェックしてみましょう。
オンラインで取引する時は、全部自力でやるものだと思いがちですが、わからないことはWebサイトのFAQ(よくある質問)で確認したり、コールセンターに聞いたりすることができます。
手続きの画面操作はもちろんのこと、一般的な投資に関する質問をすることもできます。(ただし、売買のタイミングや推奨銘柄などは聞けないのでご注意を。)
家計管理から資産運用まで、まとめてできるのが、インターネットバンキングの良いところです。仕事をしていて、銀行の窓口が開いている時間に窓口に行けないという人にとって、自分がいつも使うWebサイトやアプリから資産運用が始められるのはとても助かります。
また、人生100年時代に向けて、お金を自分で運用して準備するための少額投資非課税制度「NISA」も、インターネットを介して投資信託の口座開設と同時にはじめられる銀行もあります。
初心者ならば、最初は窓口で相談し、その後はオンラインで取引をすることも可能です。また、普段オンラインで取引をしていても、マイホーム、教育費、老後のお金といったライフイベントのお金が気になったら、資産運用とあわせて窓口で相談できるのも銀行のいいところですね。
休日でも相談できる店舗もありますし、インターネットで来店予約しておけば、待ち時間がないのでおすすめです。
窓口とオンラインのそれぞれの特徴をふまえたうえで、自分に合った方法で、資産運用をはじめてみてはいかがでしょう。
【アンケート調査概要】
山口京子(やまぐちきょうこ)
ファイナンシャルプランナー
幸せなお金持ちになるアドバイスが人気。フリーアナウンサーから、お金好きが高じFPに。証券外務員、生命保険、損害保険、宅地建物取引士の資格も取得。完全顧客主義のワンストップサービスを提供する。「白熱ライブビビット」「ミヤネ屋」「有吉ゼミ」「がっちりアカデミー」などに出演。お金を貯める・殖やす楽しさを、満足度100%のセミナーで伝える。 オフィシャルサイト:https://kyoko-yamaguchi.com