本格派ランナーは高資産!? お金を生む走り方
今回は20歳以上の男女にアンケート調査を実施。金融資産額の上位半分の人たちの回答結果を確認します(※)。
果たして、資産を多く持つ人は本当にランニングをよくしているのでしょうか?
- ※今回は金融資産額半分のラインが1,000万円でしたので、1,000万円以下と以上でアンケート結果を比較します。
Q1. ランニングを習慣的にしていますか?
- (回答数=886)
- 【結果】
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山口
ランニングをする割合(「気が向いたら」〜「週に4回以上」の合計)は、金融資産額の上位半分の人々の方が5%ほど多く、わずかな差ではありますが、お金持ちのほうがランニングをしている傾向が若干高いことが分かります。
Q2. 1回平均、何km走りますか?
- (回答数=263) ※Q1で「全くしない」を選んだ人を除く
- 【結果】
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山口
資産額上位者のほうが、「5km以上走る人」の割合が17%多く、長距離を走る本格派ランナーが多いことが判明しました。 長距離走は、走るほど肉体的辛さが増すので、足を止めたくなる自分自身と戦わなければなりません。その戦いを制する忍耐力が、ビジネスの成功や、資産形成にも反映されるのでしょう。
Q3. ランニングを始めたきっかけは?
- (複数回答)※Q1で「全くしない」を選んだ人を除く。
- 【結果】
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山口
ランニングをはじめたきっかけは両者とも、1位「運動不足解消のため」2位「健康のため」3位「ダイエットのため」となりました。
「自分と向き合うため」「アイデアを得るため」「何か目標を達成するため」といった自発的動機を表す答えは、資産金額上位グループのほうが多いようです。保有資産の多い人は、物事に取り組むとき、「精神的な充実(自分と向き合う)」や「仕事の成果向上」につながる動機を、原動力にしていると言えそうです。
これが日々の生活にも活かされ、収入増加につながっているのかもしれません。
Q4. よく走るのは何時頃ですか?
- (複数回答)※Q1で「全くしない」を選んだ人を除く。
- 【結果】
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山口
両者とも一番走る時間帯は「19〜22時」でしたが、「休日」に焦点を当てると、保有資産上位グループの方が休日に走る人が多い傾向がありました。特に「7〜10時台(休日)」「14〜18時台(休日)」では、15%以上も差がつく結果に。資産の多い人は、休日も平日とあまり違いのない生活をしているのかもしれません。
「ランニングと資産運用の共通点」から解明する
資産が多い人の傾向。継続と忍耐が大切!
実証結果を踏まえ、「資産が多い人ほど走る理由」を深掘りします!さらに、お金持ちが休日も平日と変わらないライフスタイルを保つ、その真意とは...!?
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編集部
なぜ資産が多い人ほどランニングを習慣にしている割合が高いのでしょうか?
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山口
お金があれば何でも買えますが、「健康は自分で努力しないと手に入れられない」と知っているからではないでしょうか。
私が知る限り、資産1億円以上の経営者や、コツコツと資産を築いた会社員の方々も、ランニングを習慣化している人は、努力を惜しまない人が多いと思います。「努力」というと何か苦しいことのように感じますが、みなさん季節の移り変わりを肌で感じながらイキイキ走っていらっしゃいます。
走らないと、なんだか落ち着かないくらい習慣になっているので、走ることは苦ではなくむしろ喜びなのですね。毎朝歯を磨いて、夜寝る前に電気を消すのと同じくらい当たり前のことになっているのです。 -
編集部
資産が多い人たちは、休日に走る方が多い傾向にありました。その理由をどう考えられますか?
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山口
ダラダラ無計画に過ごすのではなく、習慣になっているランニングを、心ゆくまで楽しんでいるからでしょう。休日は仕事の電話もかかってこないので、誰かに気兼ねすることもなく、長距離を楽しく走れます。
資産の多い方々に共通する姿勢があります。それは、何事にも夢中になって楽しむことと、研究熱心であること。ランニングなら、少ない時間で効率的なトレーニングをするにはどうしたらいいかを徹底的に調べたり、人に尋ねたり。そして、頭でいつまでも考えるのではなく、即実行に移します。そこまでするのは、通常では味わえない達成感があることを知っているからです。
彼らは客観的にみて膨大な仕事量を、毎日のようにこなします。この人並み以上の仕事をこなすために、決断力と仕事のスピードを重視し、それを可能にするための情報収集には余念がありません。おそらく、人並み以上の仕事で得られる達成感は、通常で味わえる達成感とは比べ物にならないでしょう。だからこそ、何事も夢中になって楽しめるのです。
人並み以上の仕事をすれば、収入も増え、金融資産も増えます。一般的に高収入の人は、マネーリテラシー(お金の情報を選ぶ力)も高いので、資産形成についても積極的です。
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編集部
資産を増やすことと、ランニングは共通していると思いますか?
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山口
目標に向かってコツコツと続けることが共通しています。明日急に10キロ痩せたり、急に100万円が貯まることはほとんどありませんからね。
目標を決め、努力をして、達成できる人。それを苦痛と考えず、喜びにできる人。そのような人はランニングにおいても資産形成においても結果を残せるのだと思います。でも資産形成には、ランニングのような苦痛は伴いません。汗をかいたり、走ってヘトヘトになったりする必要はなく、給料の一部を毎月積立投資するだけで資産は増えるのです。
一つ一つの小さい習慣が変わるだけで、数年後、資産額に大きな違いが出ますよ。
まとめ
ランニングの「習慣」から見えた、資産運用の極意
今回の調査を通して、資産運用とランニングには密接な共通点がわかりました。この2つを成功に導く鍵は、「習慣化」に隠されているようです。
休日もサボらず走る習慣、本格的に走り続ける習慣、毎月定額の積み立て投資をする習慣、お金の情報収集をして貯蓄をする習慣......。
日常生活で当たり前のように行う小さい積み重ねが資産額にも大きな違いを生みます。習慣を形成するために、家の近所を5分くらい走ってみる、ネットで資産運用に関するリサーチをするなど、小さな一歩を踏み出してはいかがでしょうか。
山口京子(やまぐちきょうこ)
ファイナンシャルプランナー
幸せなお金持ちになるアドバイスが人気。フリーアナウンサーから、お金好きが高じFPに。証券外務員、生命保険、損害保険、宅地建物取引士の資格も取得。完全顧客主義のワンストップサービスを提供する。「白熱ライブビビット」「ミヤネ屋」「有吉ゼミ」「がっちりアカデミー」などに出演。お金を貯める・殖やす楽しさを、満足度100%のセミナーで伝える。