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ポイ活の達人アンケート 「どんな投資が初心者向け?」
2022.8.31知らなきゃ損するシリーズ
そもそもなぜ「投資」について、ポイ活マスターへお聞きするのか簡単におさらいしておきます。理由は3つ。
投資に興味がわいて、投資方法がわかったとしても、実際に行動に移すことはなかなか簡単ではありません。
「投資を始めた途端に下がってしまったらどうしよう……」「下がっている状況ではなかなか買いづらい」「もう少し知識をつけてからの方がいいのだろうか」など、踏み出せない人が多いようです。
そこで今回は、ポイ活マスターの皆さんに「投資を始める最適なタイミング」をお伺いしました。
その結果は、なんとほぼ全員が「思い立ったら、すぐ始めたほうがいい」と回答! ここまで意見が一致するとは驚きです。ではさっそく、その理由を見ていきましょう。
投資に挑戦するなら、やっぱり株価が値下がりした瞬間を見極めてオトクに購入したい!そう思っていませんか? でも、そのタイミングを予想するのは、投資のプロであっても非常に難しいと言われています。
ペイさん
長期投資で値上がりを狙うなら、思い立ったタイミングでやってしまっても良いかと。結局、後に回すとやらなくなってしまうことも多いです。投資を全くやっていない人は、まずは第一歩を踏み出すことが大切かと思います。
りん@
興味を持った瞬間だと思います。また今度……と思うと、なかなか次のステップに踏み出すのは難しいので。また、私は長期投資をメインにしているので、目先の株価の動きは気にせず淡々と積み立てています。早く始めるほど時間を味方につけることができると思います。
後回しにしちゃうお話、身に覚えがあります……。お二人の回答でもう一つ共通するのは「長期投資」という言葉でした。
ペイさん、りん@さんのコメントにも「長期投資」という言葉があったように、「すぐ始めたほうがよい理由」で一番多かったのがこちら! 「早ければ早いほど長期投資できるから」でした。
なぜ長期投資ができるとよいのか、具体的に見ていきましょう。
投資熊
始めるタイミングは、常に「今」だと思うクマね〜。投資で資産を増やすには「複利効果」を味方につけるべきクマ。複利効果は期間が長くなるほどその力を発揮するクマね〜。たとえば、分かりやすく「1万円を年利10%で複利運用」すると、10年後2.35万円だけど、20年後は6.1万円クマ。これが30年40年続くと、とんでもないことになるクマ! 実際の相場はここまでうまくはいかないけどクマね。
まさに「チリも積もれば山となる」ですね。
複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで、利息が利息を生んで膨らんでいく効果のこと。長く運用するほどその効果は大きくなります。
例:1万円を年利10%で複利運用する場合
1年後……元本1万円と利子0.1万円⇒合計1.1万円
2年後……1.1万円を新たな元本として運用し、利子は0.11万円⇒合計1.21万円
ハイジ博士
グロースかバリューかにもよるとは思うが、基本的には今すぐ。今現在の株価が高いのか安いのかは誰も分からない。そして、早く始めると長く投資ができるというメリットがあります。例えばアメリカの代表的な株価指数のS&P500では、単年で見ると下落している年が1/4ほどあります。しかし、算出が開始された1957年以降のどのタイミングから積立を初めても、20年間の長期間パフォーマンスでは全てプラス域となっています。時間はリスクの分散の強い味方なんです。長期間積立を続けていれば、世界経済の成長と共に右肩上がりのパフォーマンスが得られる可能性が高まると思います。
金融庁のHPにも、投資期間が長いほど元本割れのリスクが減って利益率が上がるというデータが公開されています。保有期間が5年の場合は、元本割れのリスクがありますが、20年の場合は収益率はプラスに収れんしています。
ポイント社長は、下記のように教えてくれました。長期投資が前提であれば、「いつ始めたかは誤差の範囲」というのは、勇気がわいてきますね。
ポイント社長
悲しいですが大震災の後や、コロナ等のパンデミック等、世の中が混乱したタイミングがベストになります。そうした状況では日経平均が下がるので、大体の銘柄が安く購入できるためです。ただし、余剰資金があるなら、今この瞬間からです! ドル・コスト平均法を使うなら長期間が前提になるので、いつ始めてもほぼ誤差に収束するためです。
ハイジ博士や忠犬Drさんからは、世界経済や米国経済は着実に成長しているので、長く投資するほど成長の果実を享受できるというコメントもありました。
世界全体やアメリカのGDPを見てみると、長期間成長を続けていることがわかります。右肩上がりの成長が前提であれば、早く始めたほうがいいというのは理にかなっていますね。
一方で、優待銘柄についてはこんな意見も。ゆうさんは、ETFなどはタイミングを計らずに買っているものの、狙っている優待銘柄についてはタイミングを見るとのことです。
仔馬の優待生活さんも、優待株や配当株の購入タイミングを見極めるそうです。
仔馬の優待生活
銘柄によっては多少の癖があるものの株主優待や配当の権利落ちにより、下落局面に入りることがあります。その場合、株価の調整が一段落し、上昇トレンドへ転換の兆しが確認できた時点で入るのがベストだと思います。
お金賢者であるポイ活マスターの皆さんが、様々な角度から早くから投資をスタートすることで得られるメリットを説明してくれました。
一言でまとめれば、「投資は早く始めた方が有利!」ということなのかもしれません。
もちろん、「各銘柄のリスクと年間で用意できる投資資金を事前に検討する必要はありますが(ペイさん)」、まずは一歩踏み出してみることが大切かもしれないですね。
手軽に使えるポイントなども上手に活用しながら、投資デビューを考えてみてはいかがでしょうか?
「投資は早く始めたほうがいい」
理由@未来の予測は難しい
理由A後回しはキリがない
理由B長期投資できる(複利効果、元本割れリスク低下、市場が成長傾向)
ただし、優待株・配当株は権利落ちなどのタイミングを見計らうのもアリ