前の記事
ETF(上場投資信託)ってなに?仕組みやメリット、活用術をご紹介!
2024.7.18投資初心者 はじめの一歩
株式投資は、企業の株式を売買したり、投資先企業から配当金を受け取ったりすることで利益を獲得するための投資手法です。まずは、株式投資の基本について詳しく見ていきましょう。
株式とは、企業が事業資金を調達するために発行する証券です。企業は株式を発行することで出資者を募り、事業資金を調達します。株式を購入した出資者は株主となり、企業の資本の一部を所有することになるのです。株式を発行して得た資金は返済義務がないため、企業にとっては資本です。
上場企業の場合、株式の売買は証券取引所で行われ、証券会社を通じて取引します。株価は日々変動し、業績向上が見込まれる企業の株式は買い手が増え、株価が上昇するのが一般的な傾向です。
投資をする方は、企業の成長に期待して株式を購入し、購入した株式の価値が上がれば売却益を得られますが、逆に株価が下落すれば損失を被るリスクもあります。また、企業は株主に配当金や優待などの特典を付与する場合があります。
株式投資を行う際、そのメリットとデメリットを事前に把握することが重要です。ここでは、株式投資の主要なメリットについて説明します。
株式投資の最大の魅力は、値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があることです。株価が安い時に株式を購入し、値上がりした時点で売却することで、買値と売値の差額を利益として得ることができるのです。例えば、1株1,000円で100株購入した株式が1,100円に上昇した時に全て売却すれば、1万円の値上がり益を手にすることができます。
株主は、配当金や株主優待を受け取れる場合があります。配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に分配するもので、株主は保有株式数に応じて受け取ることができます。ただし配当は企業の判断で行われるため、必ず受け取れるとは限りません。
また株主優待は自社の商品やサービスを一定数以上の株式を保有している株主に提供する制度であり、企業によって内容はさまざまです。配当と同じように企業の判断で行われ、株主優待を実施していない企業もあります。
株主には企業の経営に関与する権利があります。株主は、保有する株式数に応じた議決権を持っており、株主総会で経営戦略や役員の選任・解任など重要事項の決議に賛成や反対の票を投じることができます。つまり、株主は単なる出資者ではなく、企業の意思決定に自分の意見を述べることができるのです。
株式投資にはたくさんのメリットがありますが、その一方で、デメリット、つまりリスクが伴います。ここでは、株式投資に関する主なリスク3つを見ていきましょう。
株式投資には、価格変動リスクがあります。株価は企業の業績や経済状況、政治情勢などの影響を受けて常に変動しており、値上がりすることもあれば、値下がりすることもあります。株式投資には元本の保証がなく、株式を購入した時点より株価が下落し、売却時に購入価格を下回ってしまう可能性があるのです。
信用リスクも株式投資に伴うリスクの1つです。株式会社が倒産すると、一般的に株式の価値はなくなってしまいます。信用リスクを下げるためには、企業の財務内容や経営状況を分析し、健全な企業を選ぶことが必要です。
株式投資における3つ目のリスクは、流動性リスクです。株式の取引は、売りたい人と買いたい人がいる場合に成立します。そのため、取引量の少ない銘柄や、企業の不祥事など予期せぬ事態で需給バランスが崩れた銘柄は、いざ売却しようとしても買い手が見つからず、希望の価格で売却できない可能性があります。このような流動性リスクを避けるためには、取引量の多い銘柄や、信頼性の高い銘柄を選ぶことが有効です。
株式投資を始めるには、まず証券口座を開設する必要があります。ここでは、株式投資を始めるための一連の手順を詳しく解説します。
まず証券会社で証券口座を開設します。店舗での対面取引で商品を注文する「対面証券」もありますが、近年は、インターネット上だけで口座開設が完結する「ネット証券」が一般的です。
ネット証券の場合、証券会社のウェブサイトから口座開設の申し込みを行います。その際、本人確認書類として、マイナンバーカードや運転免許証などの提出が必要です。申し込み後、証券会社の審査を通過すると、口座開設完了の通知とともに、取引システムへのログインIDとパスワードが届きます。
証券口座の開設が完了したら、次に取引に必要な資金を証券口座に入金します。この入金手続きも、インターネット上で簡単に行えます。
まず、証券会社のウェブサイトやアプリにログインし、入金手続きのページを開きます。あらかじめ登録した銀行口座から、証券口座に投資資金を振り込みます。ネットバンキングであれば、24時間好きなタイミングで入金の手続きが可能です。
証券会社と提携する金融機関の口座を利用する場合、入金がリアルタイムで反映される場合があります。一方、連携していない金融機関から送金する場合、証券会社が入金を確認後に口座に反映するため、若干の時間差が生じます。
証券会社によっては入金手数料が必要な場合もあります。事前に確認しましょう。
購入したい銘柄を決め、注文方法を選びます。注文方法には指値注文と成行注文の2種類あります。指値注文は、自分の希望する価格を指定して注文する方法です。株価が指定した価格に達した時点で取引が成立します。一方、成行注文は、価格を指定せずに注文する方法です。注文した時点で一番高く買い注文していた人と売買が成立します。
注文の際は、銘柄、注文方法、株数、価格(指値注文の場合のみ)を取引システムに入力します。注文が約定すれば、取引は完了です。取引後、証券会社から取引報告書が届くので、注文内容に誤りがないか確認しましょう。
注文が確定して株主となった後は、証券口座の取引状況や保有する株式の損益状況のチェックや、売却、新たな購入などの管理がはじまります。
そこでおすすめなのが三井住友銀行の総合金融サービスOliveとSBI証券を連携させて管理することです。OliveとSBI証券を連携させることで、三井住友銀行の銀行口座やクレジットカード、SBI証券の資産を三井住友銀行アプリで一元管理ができます。SBI証券の取引残高や損益状況を確認できるだけでなく、アプリ内から直接SBI証券のサイトにアクセスし、株式の売買も可能です。
さらに、SBI証券で積立買付が可能な投資信託をOliveフレキシブルペイで積立購入すると、最大5%のVポイント還元を受けられる特典もあります。
株式投資は企業の成長を支援しながら、自身の資産形成に役立てることができる投資方法です。株主優待や配当金、株式の値上がりによる利益など、さまざまなメリットが期待できます。
ただし、株式投資にはリスクが伴います。株価の変動や企業の信用リスク、流動性リスクなどに注意が必要です。これらのリスクを最小限に抑えるためには、長期的な視点を持ち、定期的に積立投資を行い、投資先を分散させるとよいでしょう。
お金の管理をする上で、資産の見える化は非常に重要です。SBI証券で口座開設し、Oliveと連携させれば、スマートフォン一つで資産状況をいつでもチェックできます。ぜひこの機会に三井住友銀行アプリでSBI証券の連携をご検討ください。
黒髪りの
金融ライター。FP資格や投資経験をもとに、資産運用や生命保険、不動産関連の記事を執筆。半導体・自動車業界で16年にわたり技術翻訳を担当していた経験から、英語学習の記事執筆も行う。
保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記2級、英検準1級、TOEIC885点など