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投資信託を購入してみよう!
2022.3.23ポイントを徹底解説! 投資信託やってみた
ファンドは、投資対象のマーケットの動きによって日々基準価額が変わります。値動きに一喜一憂する必要はありませんが、自分が購入したファンドの価値がどうなっているか、気になりますよね。
そこで、今回は購入したファンドの確認方法や「どんなことを、どんな頻度で」確認しておくとよいのか、ご紹介していきます。マーケットの動きや、ファンドがどのような出来事に影響を受けるのか、知っておくと今後の資産運用に役立てることができるかもしれません。
購入したファンドの情報はアプリから確認することができます。
アプリを開き、口座一覧の「投信」をタップして投信口座画面に進み、さらに矢印マークをタップすると詳細が表示されます。
ここで、約定時の基準価額を確認できます。
つづいて、チェックするポイントをご紹介していきます。
値動きの傾向を知るために、月に1回はアプリを開いて、評価額などを確認しましょう。簡単に確認する程度で大丈夫です。
Cのチャートは、長期的な値動きが一目でわかるグラフです。ファンド名をタップした遷移先の「ファンド詳細ページ」で確認できます。
投資信託の運用成果は、「運用レポート(月次)」で毎月チェックし、1年間の成果を「運用報告書」で最終確認するのがおすすめです。
「運用レポート(月次)」は、多くのファンドで任意で毎月作成されます。運用報告書よりも作成頻度が高く、タイムリーな情報を確認できます。
三井住友銀行の場合は、Webサイトの各ファンドの詳細ページの「お申込情報」に掲載されています。
「運用報告書」は、年1回決算のファンドの場合は年1回、年2回以上決算を行なうファンドの場合は半年ごとに作成されます。
各運用会社のホームページから確認できます。また、報告書やお取引レポートなどを電子ファイルでお届けするeレポートサービスに申し込んでおけば受け取ることができます。
報告書から一部抜粋した内容をもとに解説していきます。
<「運用レポート(月次)」・「運用報告書」の確認項目>
その期中の基準価額と純資産の推移がグラフで記載されています。
その期中の基準価額の主な変動要因が記載されています。
その期中の投資環境(経済、国際情勢、金利、為替などの動向)が記載されています。
その期中の分配金について記載されています。分配を行なったのか、行わなかったのか、その理由も記載されています。
分配金については『投資信託Q&A投資信託の購入後に確認すべきこととは?』の記事もぜひ参考にしてください。
今後の運用方針が記載されています。これまでの方針に変更がないか、変更があったなら自分の投資目的とあっているかを確かめることができます。
三井住友銀行で投資信託を購入すると「お取引レポート(取引残高報告書)」が、3・6・9・12月末に作成され、翌月下旬以降に送付されます。
投信の取引明細やトータルリターン、残高などが記載されているのでチェックしましょう。
<お取引レポートの確認項目>
トータルリターン
トータルリターンとは、投信の評価額、これまでに受け取った分配金、売却益を含めたトータルの損益のことです。トータルリターンを見れば、運用成果がプラスなのか、マイナスなのかがひと目でわかります。
●ここをチェック!
「eレポートサービス」が便利!
eレポートサービスは、通常はがきや封書で送付される各種案内を電子ファイルで受け取れるサービスです。運用報告書やお取引レポートも対象です。受け取りは、三井住友銀行アプリから申し込みが可能です。
ホーム画面右下のメニューから投資信託ページに進み、左上メニューの「各種サービス」にある「eレポートサービス」をタップすると申し込みができます。
申し込みが完了し、同様の手順でeレポートサービスのページに進むと配信された案内の一覧を確認できます。
目標金額に到達したり、まとまった現金が必要になったりした場合はファンドの売却を検討しましょう。
三井住友銀行ならアプリから売却手続きが可能です。投信メニューから「購入換金」をタップして手続きができます。
●ここをチェック! 売却代金が預金残高に反映されるのは、代金受け渡し後
売却代金は預金決済口座に入金されます。ただし、代金受け渡し日までは預金残高に反映されません。売却したら即時に現金化できるわけではないことを知っておきましょう。
購入後は、定期的にアプリを開いてファンドの確認を
ファンドを購入したら、頻繁に値動きをチェックする必要はありませんが、定期的に値動きや各種案内を確認しておきましょう。そして、確認したときに大きな値下がりがあっても一喜一憂せず、長期で保有するスタンスをとることが安定運用のポイントです。
また、投資信託は相場が下がった時にタイミングよく購入するほかに、定期的に購入する積立投資もできます。積立投資をすることで、購入価格を平均化することもでき、リスク分散にもつながります。購入したことがゴールではなく、投資信託の購入をきっかけに自分自身のマネープランを計画的に行い、資産づくりをしていきましょう。
【投資信託Q&A】「投資信託の購入後に確認すべきこととは?」の記事はこちら
永井 志樹子(ながいしきこ)
編集プロダクション回遊舎にて、マネー誌の編集、執筆などを担当。現在はフリーライターとして金融メディアをメインに「難しいお金の話を身近に感じる記事作り」をモットーに執筆を行う。青山学院大学国際政治経済学部卒。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。