つみたてNISAで失敗したくない! 積立投資の特徴は?
そもそもつみたてNISAの“つみたて”って、どんな投資方法ですか?
積立投資とは、長期間にわたってコツコツ投資する方法で、短期間で 売買を繰り返す方法に比べると投資リスクが少ない点が特徴です
つみたてNISAで失敗する原因を説明する前に、まずはつみたてNISAを含む「積立投資」の特徴についてチェックしておきましょう。
積立投資とは、投資商品を定期的に一定額ずつ買い付けて投資する方法のことです。
あらかじめ投資するタイミング(毎週・毎月など)と投資額を決めてから、定期的に積み立てていきます。株式投資やFXなどによくある、自分で都度タイミングと投資額を決めて運用する一括投資とは異なる点です。
一般的に「投資」というと思い浮かべるのは一括投資かもしれませんが、積立投資での資産運用には以下のようなメリットがあります。
1.少額から投資を始められる
株式の短期投資やFXの場合、短いスパンで売買して利益を出すことを目的です。その際は、ある程度まとまった金額を用意する必要があります。
一方、積立投資はもともと中・長期投資を前提とした投資方法なので、1回あたりの投資額は少額で問題ありません。
特につみたてNISAの場合は年間の非課税投資枠が40万円までに制限されています。例えば、1年間で40万円投資する場合は、ひと月あたりの投資額は約3万円になります。
家計に大きな負担をかけずにコツコツ積み立てていけるので、ライフスタイルやお金を貯める目的(目標)に合わせて無理なく投資できるところがメリットです。
2.分散投資でリスクを低減できる
積立投資の対象となる商品はバリエーション豊富で、国内はもちろん海外の株式や債券も投資対象となります。
ひとつの投資先に絞って投資すると、その投資先の価値が下がってしまった場合、資産の多くを失ってしまう可能性があります。しかし、さまざまな銘柄や地域に分散投資していれば、そのうちのひとつが暴落したとしても損失を抑えることができます。
さらに、積立投資を分散投資と組み合わせれば、より低リスクで資産運用することができます。
3.定額積立で買付価格を平準化できる
安いときに買い、高いときに売るという投資スタイルの場合、タイミングを誤ると高値のときに買い付けてしまうリスクがあります。投資経験の少ない方にとって、相場を見極めて売買のタイミングを決めるのは難しく不安に感じられますよね。
一方、積立投資は相場の値動きに関係なく、一定のタイミングで一定額のみ買い付ける方法です。高値のときは少なく、安値のときは多く買い付けることができます。
その結果、買付価格を平準化できるため、高値のときに多く買い付けて損をするリスクを低減できます。
4.長期積立で複利効果を期待できる
積立投資では、年の途中で得られる分配金を積立金に上乗せして再投資するのが一般的です。
同じ利回りなら、元本が増えるほど利益が出やすくなります。積立投資では、積立期間が長期にわたるほど資産が雪だるま式に増える「複利効果」を期待することができます。
中でもつみたてNISAは、年間40万円までの新規投資額は最長20年間まで運用益に税金がかからないので、より効率よく資産を増やすことができます。