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銀行の預金口座の種類を解説!預金種目別の活用方法やおすすめの銀行口座も紹介

銀行の預金口座の種類

銀行の口座には、普通預金や定期預金等複数の種類があります。それぞれ入出金の方法や適用される金利が異なり、利用者は目的に応じて口座の種類を使い分けることが大切です。

ここでは、主な口座の種類や活用方法について解説します。おすすめの銀行口座も紹介しますので、ぜひ口座開設を行う際の参考にしてください。

目次

銀行の預金口座の種類

銀行の預金口座には普通預金や定期預金、積立定期預金等さまざまな種類があります。それぞれどのような違いがあるのか、口座別の特徴について紹介していきます。

銀行の預金口座の主な種類

普通預金

銀行口座の中で最も広く使われている口座で、自由に預け入れや引き出しができることが特徴です。定期預金に比べると預金金利が低いことが多いものの、ATMや窓口でいつでも入出金や振込ができる利便性があります。

また、給与・年金の受取口座や公共料金の引き落とし口座としても活用でき、日常の資金管理に適した口座です。

定期預金

あらかじめ預入期間を指定して預ける預金口座です。満期までの期間は1ヵ月〜10年等さまざまで、利用者は目的に合わせて満期を選ぶことができます。
預金金利は預入期間が長くなるほど高くなることが一般的で、一定期間使う予定のないお金の置き場所として適しています。

なお、満期までの間に中途解約した場合は、当初の約定利率よりも低い利率が適用されることもあるため注意が必要です。

積立定期預金

毎月決まった日に決まった金額を積み立てていく定期預金です。資金はあらかじめ指定した普通預金口座から引き落とされますが、ATMや窓口で随時入金することもできます。
毎月規則的に積立を行うため、「〇年後の車の買い替え費用を貯めたい」「毎年の家族旅行の費用を貯蓄したい」等、計画的に貯蓄に取り組みたい人に向いている預金口座です。

ただし、満期が到来する前に解約する場合は、定期預金と同様に利息が減額されることもあるので、あらかじめ留意しておきましょう。

大口定期預金

1,000万円から預け入れできる定期預金です。商品の仕組みは通常の定期預金と変わりませんが、預入金額が1,000万円からに限定されていることが特徴です。

たとえば、「退職金を受け取った」「保険の満期金を受け取った」等、まとまったお金の預け先として適しており、安定的に利息を得たい人に向いています。
ただし、中途解約の際は一部解約ができず、全額を払い戻す必要があります。そのため、預け入れの際はきちんと資金計画を立てた上で利用することが大切です。

総合口座

普通預金と定期預金等をセットにした預金口座です。給与の受け取りや公共料金の引き落としは普通預金、使わないお金を貯めておくのは定期預金等、目的に応じて口座を使い分けられるメリットがあります。

また、総合口座には貸越(かしこし)の機能がついていることが一般的です。貸越とは、普通預金からの払い出しや引き落としで残高が不足している際に、預け入れしている定期預金等を担保にして自動で借り入れを行う機能です。借り入れができる限度額は「定期預金の90%」等、銀行によって定められており、所定の貸越利率が適用されます。
自動で借り入れができる利便性はあるものの、「いつの間にか通帳がマイナスになっていた」ということにならないよう、きちんと資金管理を行うことが大切です。

当座預金

手形や小切手の支払に利用される預金口座です。主に法人や個人事業主が利用し、振り出した手形や小切手の金額が当座預金から引き落とされます。
また、手形や小切手の支払だけでなく、通常の普通預金のように事業の売上を入金したり、取引先からの振込に利用したりすることもできます。

ただし、当座預金は「決済用預金」に該当するため、預けた資金に対して利息はつきません。加えて、手形や小切手の不渡り(※)が発生した場合には取引停止処分を受ける可能性があり、残高管理には十分な注意が必要です。

手形や小切手の支払が期日までに行われず、決済ができない状態。

通知預金

まとまった金額を短期間預けるときに使われる預金口座です。通常、入金から引き出しまでには「7日間据え置く必要がある」といった期間が定められています。据置期間経過後はいつでも払い出すことができますが、払い戻しの際は2日前までに通知を行う必要があります。
たとえば、「まとまった売上を入金したい」「不動産の購入代金を一時的に入金しておきたい」といったときに使われ、資金が必要となるときまで預けておくことで利息が得られるメリットがあります。

ただし、据置期間中に解約した場合は利息が減額されることがあるため注意が必要です。

納税準備預金

国税や地方税等税金の支払に充てるお金を預け入れる預金口座です。税金を支払う目的に限って払い戻すことができ、納税資金を確保したり税金の延滞を防いだりする効果があります。

また、利息は普通預金と同様に年2回支払われますが、「納税のための準備金である」という性質上、利息に対して所得税が課されないことが特徴です。
ただし、納税以外の目的で払い戻した場合は通常通り課税の対象となるため、あらかじめ留意しておきましょう。

貯蓄預金

一定額以上の金額を預けると普通預金よりも高い金利が適用される預金口座です。入出金は通常の普通預金と同じように行えますが、給与・年金の受取口座や公共料金の引き落とし口座として使うことはできません。なお、最近では普通預金と貯蓄預金に金利の差がない銀行も多く、新規口座開設の受付を停止しているところも少なくありません。

外貨預金

米ドルやユーロ等の外貨建てで預ける預金口座です。預け入れた先の通貨の金利が適用されるため、日本円での預金に比べて高い金利が受け取れる傾向にあります。
また、預け入れた資金は、為替レートの変動による影響を受ける点に注意が必要です。預入時よりも円安に動いた際は「為替差益」を得られる一方、円高に推移した場合は「為替差損」が発生し、預け入れた元本を下回ることもあります。
外貨預金へ預け入れる際は、この為替変動リスクをしっかりと理解しておくことが大切です。

銀行の預金口座のおすすめ活用方法

銀行口座にはさまざまな種類がありますが、活用方法を知っておくことでより家計を管理しやすくなったり、お金を貯めやすくなったりするメリットがあります。

銀行の預金口座のおすすめ活用方法

給与振込口座と支払口座は同じにすると管理しやすい

複数の普通預金口座を使い分ける場合、各口座の残高や取引内容をきちんと把握しておかなければなりません。もしクレジットカードや公共料金、携帯電話の引き落としを失念してしまうと、引き落としができずに信用情報に傷がついてしまうこともあるかもしれません。

資金管理にかかる手間を簡素化するためには、給与振込口座を各種引き落とし口座に指定しておくことがおすすめです。定期的に給与が入る口座から引き落としを行うことで、「入金を忘れていて引き落としができなかった」という事態を防ぐことができます。

普通預金、定期預金を使い分けてお金を貯める

いつでも自由に入出金が行える普通預金は、食費や日用品費等生活費の管理に向いています。反対に、「しばらくは使う予定がない」というお金については、普通預金よりも高い金利が適用される定期預金で管理するとよいでしょう。

また、定期預金は中途解約時に利息が減額されたり、銀行によっては「ATMでは引き出しができない」という決まりがあったりと、解約に制限が定められています。そのため、「半年後の結婚式の費用にする」「来年車を買い替える際の費用に充てる」等、使うタイミングが決まっている資金の置き場所としても活用できます。

長期的な資産形成なら積立投資がおすすめ

定期預金は元本割れのリスクがなく、安全に資産を守れるメリットがありますが、「当面使う予定がない」というお金については積立投資等資産運用に充てることもひとつの方法です。

積立投資とは、定期的に金融商品を一定額ずつ買い付ける投資手法です。積立投資は少額から始められることが多く、投資のタイミングを分散できるメリットもあります。
損失を負うリスクについては十分考慮する必要がありますが、「将来に向けて資産を増やしたい」「預金以外の資産の置き場所を検討したい」という場合は資産運用を検討してみるとよいでしょう。

貯めやすく、使いやすい三井住友銀行の銀行口座「Olive」

三井住友銀行の「Olive」は、お得な特典が豊富な銀行口座と1枚で複数の支払機能を利用できるマルチナンバーレスカードが特徴の金融サービスです。

0liveとは?

1つのアプリで「口座」「証券」「ローン」「Vポイント」「決済」といったサービスをまとめて管理できるため、家計の収支を把握しやすいメリットがあります。

特典が選べる

三井住友銀行のOliveでは、以下の4つから毎月希望する特典を選べます。

毎月選べる特典

  • 特典1.給与・年金受取特典: 毎月Vポイント200pt(年間2,400pt)
  • 特典2.対象のコンビニATM手数料:月1回無料(※)
  • 特典3.Vポイントアッププログラム:還元率が+1%
  • 特典4.ご利用特典: 毎月Vポイント100pt
  • 対象はイーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMです。なお、Oliveアカウントご契約口座の取引にかかる手数料のみ対象になります。

特に、複数の銀行口座を持つ場合、給与・年金受取口座としてOliveを活用するとお得です。
特典1を選択した上で毎月3万円以上を受け取ると、毎月200pt(年間2,400pt)が自動的に貯まります。

Oliveアカウントや特典の詳細については、以下よりご確認ください。
Oliveアカウント

1枚で複数の支払機能を利用できる「Oliveフレキシブルペイ」

また、Oliveにお申し込みいただくとキャッシュカードの機能に加えてクレジットカード、デビットカード、ポイント払い等複数の支払機能を利用できるマルチナンバーレスカード「フレキシブルペイ」が発行されます。利用シーンに応じてアプリで支払方法を切り替えられるので、複数枚のカードを持ち歩く必要がなくなります。

「お金の管理をもっと簡単にしたい」「お得にポイントを貯めたい」「持ち歩くカードの枚数を減らしたい」という方にはOliveがおすすめです。

ニーズに応じて預金口座を使い分けよう

銀行の預金には普通預金や定期預金、積立定期預金等さまざまな種類があります。より家計を適切に管理するためには、口座の種類を理解した上で目的に応じて口座を使い分けることが大切です。「普段の生活費は普通預金、しばらく使わないお金は定期預金」等使い道を分けることで、貯蓄上手を目指してみましょう。

よくある質問

Q1.銀行の預金にはどのような種類がありますか?

銀行の預金口座には普通預金や定期預金、積立定期預金、当座預金等多くの種類があります。たとえば、普通預金はいつでも入出金ができることが特徴で、日常の資金管理に向いています。それぞれ入出金の方法や適用される預金金利が異なるため、目的に合わせて口座を使い分けることが大切です。

Q2.給与振込口座はどのように活用すべき?

給与振込口座は、クレジットカードや公共料金、携帯電話等の引き落とし口座に指定すると便利です。定期的に給与が入る口座を引き落とし口座に指定することで、「入金を失念して引き落としができなかった」という事態を防げるメリットがあります。

Q3.普通預金と定期預金はどのように使い分ければいいですか?

食費や日用品費等すぐに使う予定のあるお金は普通預金に入れておきましょう。一方、しばらく使う予定のないお金は、普通預金よりも高い金利が適用される定期預金へ入れておくことがおすすめです。また定期預金は解約に制限があることから、使うタイミングが決まっているお金の置き場所としても活用できます。

2025年3月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。