
キャッシュレス決済の普及に伴い、デビットカードを利用したいと考える高校生や大学生も多いでしょう。デビットカードは使いすぎを防げる仕組みのため、学生でも安心して利用できます。
この記事では、デビットカードが学生におすすめできる理由や、選ぶポイント等を詳しく解説します。
- 目次
デビットカードは高校生も申し込める?
クレジットカードは18歳以上でないと申し込めませんが、デビットカードなら高校生でも申し込めます。最初にデビットカードの特徴を見ていきましょう。
デビットカードとは?
デビットカードはクレジットカードと同様に、キャッシュレスで決済できるカードです。買い物をすると、その場で口座から代金が引き落とされます。
クレジットカードが後払い、プリペイドカードが前払いであるのに対し、デビットカードは即時払いが特徴です。
下の表は横にスクロールできます。
デビットカード | クレジットカード | プリペイドカード | |
---|---|---|---|
支払方式 | 即時払い | 後払い | 前払い |
利用限度額 | 引き落とし口座の残高 | 審査により設定される金額 | カード発行会社によって異なる |
支払回数 | 1回払いのみ | 1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い | 1回払いのみ |
審査の有無 | なし | あり | 基本的になし |
年齢制限 | 原則満15歳以上 (中学生を除く) |
満18歳以上 (高校生を除く) |
基本的になし |
デビットカードは何歳から申し込める?
デビットカードは、基本的に満15歳以上であれば申込が可能です。つまり、高校生であればデビットカードを利用できます。
デビットカードは銀行口座の残高以上の支払はできないため、高校生はもちろん大学生でも安心して利用できるキャッシュレス決済です。また、利用履歴が記録されるため、お金の管理能力の向上も期待できます。
デビットカードは高校生や大学生にとって、キャッシュレス決済の利便性と金銭管理能力の向上を両立できる有益なツールといえるでしょう。
高校生・大学生にデビットカードがおすすめの理由
高校生・大学生が利用しやすいキャッシュレス決済であるデビットカード。ここでは、デビットカードを学生におすすめできる6つの理由を解説します。

即時引き落としのため使いすぎない
デビットカードは使いすぎの心配がない、安心な決済手段です。利用と同時に銀行口座から引き落とされる即時決済のため、口座残高以上の支払ができません。
クレジットカードのように後日まとめて請求される方式とは異なり、使った分だけすぐに口座残高が減るため、お金の流れを常に把握できます。高校生や大学生にも計画的な支出管理が身につきやすい仕組みといえるでしょう。
現金を持ち歩かなくて済む
デビットカードがあると現金を持ち歩く必要がなくなるため、安心で快適な学生生活を送れます。現金を所持していなければ紛失や盗難といった心配もありません。
学校の行き帰りにコンビニ等に寄る場合もデビットカードで決済できるため、現金を引き出す手間も省けます。
このように現金管理の負担を減らしてくれるデビットカードは、高校生や大学生の日常生活をサポートする便利なツールです。
お金の管理方法を身につけるのに適している
デビットカードは、お金の管理能力を自然に身につけられる優れた決済手段です。利用する度に取引履歴が記録され、スマートフォンのアプリ等ですぐに確認できるためです。
また、即時引き落としの1回払いであるため、現金払いに近い感覚でお金の管理がシンプルにできます。さらに、利用明細を確認することで自分の支出の傾向を分析し、無駄づかいの防止にも役立てられます。
このようにデビットカードは現金のような手軽さに加え、便利な管理機能も備えているため、若いうちから健全な金銭感覚を養えます。
利用できるお店やサービスが多い
デビットカードは実店舗からネットショッピングまで、利用できる店舗やサービスが多彩です。J-DebitやVisa等の国際ブランドの加盟店であれば利用でき、日常生活の多くの支払に対応できます。
コンビニや書店はもちろん、ファストフード店や映画館等、学生生活で利用する機会の多い店舗でも使用可能です。特に国際ブランドのカードならネットショッピングでの支払もでき、コンビニ払いや銀行振込の手間を省けます。
ポイント還元やキャッシュバックがある
デビットカードの中には、利用金額に応じてポイント還元やキャッシュバックといった特典が受けられるものがあります。日常の支払を現金からデビットカードにするだけでポイント還元やキャッシュバックを受けられ、現金払いよりもお得に利用できます。
特典の内容は発行元の銀行等によって異なるため、事前に確認するとよいでしょう。
海外留学でも活用できる
国際ブランド付きのデビットカードは、海外留学中でも活用できます。世界中の加盟店で利用でき、海外のATMで現地通貨の引き出しも可能です。
デビットカードは15歳以上から作れるため、高校生の留学でも利用できます。口座残高の範囲内でしか使えないため、使いすぎの心配もありません。口座のお金が足りなくなった場合、親族等に追加入金してもらえば引き続き利用できるため、海外送金は不要です。
高校生・大学生が知っておきたいデビットカードの注意点
デビットカードは高校生・大学生でも安心して使えます。しかし、注意点もあるので押さえておきましょう。
発行する銀行で口座開設が必要
デビットカードを利用するためには、必ずカードを発行する銀行で口座開設が必要です。デビットカードでの支払が口座残高から即時引き落とされる仕組みのためです。
すでに利用したい銀行の口座がある場合は、そのままデビットカードの申込ができます。口座を持っていない場合は、まず口座開設の手続が必要となります。
なお、口座開設時には本人確認書類(健康保険証等)が必要ですが、学生証は使えないケースが一般的です。
分割払いやリボ払いはできない
デビットカードは1回払いのみの決済方法となっており、クレジットカードのような分割払いやリボ払いはできません。デビットカードが利用と同時に口座から引き落とされる仕組みのためです。
分割払いとは商品の代金を複数回に分けて支払う方法で、リボ払いは毎月の支払額を一定にする支払方法です。
これらの支払方法は高額な買い物をする際に便利ですが、学生の日常的な支払では必要性は低いといえるでしょう。
利用できないお店やサービスもある
デビットカードは、一部の店舗やサービスでは利用できない場合があります。具体的には公共料金や動画配信サービスのような月額料金の支払、高速道路の料金所、機内販売、ガソリンスタンド等が挙げられます。
自分が利用する店舗やサービスでデビットカードが利用できるかを確認し、使えない場合は現金やほかの決済手段を用意しておきましょう。
デビットカードの作り方
デビットカードを作る際の大まかな流れは以下の通りです。
1
デビットカードを選ぶ
2
必要書類を用意する
3
デビットカードに申し込む
4
カード発行、受取
以下、各ステップについて詳しく見ていきましょう。
1デビットカードを選ぶ
まずは自分に合ったデビットカードを選びましょう。カードにはキャッシュカード一体型と単体型があり、一体型ならATMでの現金引き出しも可能です。また、国際ブランドの違いも確認しておくとよいでしょう。
2必要書類を用意する
申込には本人確認書類が必要です。高校生は、健康保険証や住民票が利用できます。未成年の場合は、親権者の同意が必要となる場合があります。具体的な必要書類は各銀行によって異なるため、事前に各銀行のウェブサイト等で確認しておきましょう。
3デビットカードに申し込む
デビットカードの申込方法はスマートフォンのアプリやインターネット、銀行窓口、郵送等さまざまです。特にアプリでの申込は来店不要で手続ができるため、昼間店舗に行けない学生にも便利です。すでに口座を持っている場合は、インターネットからも申し込めます。
4カード発行、受取
申込から数週間で、デビットカードが自宅に届きます。カードが届いたら、必ず裏面に署名をしましょう。また、利用明細の確認等ができるスマホアプリもダウンロードしておくと便利です。
デビットカードを選ぶポイント
デビットカードを選ぶにあたっては、以下のポイントを押さえましょう。

国際ブランドかJ-Debitか
デビットカードには、国際ブランドとJ-Debitの2種類があります。
国際ブランドのデビットカードは、国内外の実店舗やネットショッピングで幅広く利用できます。一方、J-Debitは国内の実店舗での利用が中心となり、ネットショッピングには対応していません。
学生でネットショッピングを利用する機会が多い場合、国際ブランドのデビットカードを選択するとよいでしょう。
年会費はかかるか
デビットカードの多くは年会費が無料ですが、カードによっては年会費がかかるものもあります。中には一定の利用金額や利用回数を満たすと年会費が無料になる、といった条件付きのカードもあるため、必ず確認するようにしましょう。
ポイント還元率やキャッシュバック率は高いか
多くのデビットカードには、利用額に応じたポイント還元やキャッシュバックのような特典があります。ポイント還元率やキャッシュバック率はカードによって異なり、高めのものを選ぶとお得です。
また、ポイント還元の場合は貯まったポイントの使い道もチェックしましょう。貯まったポイントがよく利用する店舗やオンラインサービスで使えるカードを選ぶと、節約につながります。
管理はしやすそうか
デビットカードの管理のしやすさは、日常的な利用において重要なポイントです。専用のスマホアプリ等が充実しているカードを選ぶと、残高確認や利用履歴の確認がいつでも手軽にできます。
また、利用通知の設定ができると、不正利用の早期発見にも役立ちます。特に初めてカードを持つ高校生の場合は、このような管理機能が充実したデビットカードを選ぶと安心して利用できるでしょう。
使いやすい銀行か
デビットカードは銀行口座と直接連動しているため、銀行選びも重要なポイントとなります。都市銀行であればATMや支店が多く、急なお金の出し入れにも便利です。
また、インターネットバンキングやスマホアプリといったデジタルサービスが充実している銀行を選ぶと、日常的な口座管理がより便利になるでしょう。
たとえば三井住友銀行は店舗も多く、「Olive」のような便利なサービスで効率的にお金の管理ができます。
高校生・大学生がデビットカードを作るなら三井住友銀行の「Olive」がおすすめ!
高校生・大学生がデビットカードを作る場合、安心して使えるだけでなく便利な機能が充実した三井住友銀行の「Olive」がおすすめです。
Oliveなら、1つのアプリで銀行口座、決済、証券、Vポイント、ローン等をまとめて管理することができます。お金にまつわる情報を一元管理できるだけでなく、アプリには残高照会や利用履歴の確認、家計管理機能といった、お金の管理に便利な機能が搭載されているため、自分の資産状況がより把握しやすくなるでしょう。

また、Oliveにお申し込みいただくとキャッシュカードの機能に加えてクレジットカード、デビットカード、ポイント払い等複数の支払機能を利用できるマルチナンバーレスカード「Oliveフレキシブルペイ」が発行されます。利用シーンに応じてアプリで支払方法を簡単に切り替えられるので、複数枚のカードを持ち歩く必要がありません。
ポイントが貯まる・使える
Oliveフレキシブルペイは、日常の買い物で効率良くVポイントが貯まります。Oliveフレキシブルペイ(一般)をクレジットモードやデビットモードで支払うと、ご利用金額200円(税込)ごとに1ポイントが付与されます。
貯まったVポイントを「VポイントPayアプリ」と連携すれば、1ポイント1円分として、コンビニ等全国のVisa加盟店での買い物に使うことができます。
このように日常の買い物やネットショッピングで効率的にポイントを貯めて、貯めたポイントを使えるため、とても便利でお得です。
各種手数料が無料
Oliveアカウントでは、以下の手数料優待サービスを利用できます。
- SMBCダイレクトの他行あて振込手数料が無料(※1)
- 三井住友銀行本支店ATMの手数料が24時間無料(※2)
- 定額自動入金の手数料が無料(※3)
- 定額自動送金《きちんと振込》の手数料が無料(※4)
補足事項はこちらをご確認ください
基本特典はアカウント契約者全員にご利用いただける優待サービスです。本支店ATMの利用手数料やSMBCダイレクトでの他行あて振込手数料をはじめ、定額自動入金手数料、定額自動送金《きちんと振込》の手数料も無料となるため、預金の出し入れや送金の機会が多い人も低コストで利用可能です。
これらの手数料優待サービスは、口座開設後すぐに利用可能な基本特典として提供されています。
特典が選べる
Oliveには「選べる特典」が付帯されており、ポイントプレゼントやコンビニATM手数料無料、ポイント還元率アップ等、以下4つから毎月希望する特典を選べます。
毎月選べる特典
- 特典1.給与・年金受取特典:毎月Vポイント200pt(年間2,400pt)
- 特典2.対象のコンビニATM手数料:月1回無料(※)
- 特典3.Vポイントアッププログラム:還元率が+1%
- 特典4.ご利用特典:毎月Vポイント100pt
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対象はイーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMです。なお、Oliveアカウントご契約口座の取引にかかる手数料のみ対象になります。
学生の場合、コンビニを利用する機会が多いため、コンビニATM手数料無料特典は魅力的です。また、アルバイト代の受取口座として利用する場合は、給与・年金受取特典でポイントが貯まります。特典は毎月変更可能なので、その時々のライフスタイルに合わせて選択できます。
Oliveアカウントや特典の詳細については、以下よりご確認ください。
Oliveアカウント
便利なデビットカードを選んで賢くお金を管理しよう
デビットカードは口座残高以上の支払ができないため、使いすぎる心配がなく、学生でも安心して利用できるキャッシュレス決済です。学生のうちにキャッシュレス決済を計画的に利用できると、社会に出てからもさまざまな金銭の管理がしっかりできるようになります。
デビットカードを作るなら、銀行口座が使いやすくお金の管理がしやすいアプリ等を提供しているものを選びましょう。
よくある質問
Q1.デビットカードは高校生でも作れる?
デビットカードは高校生でも作れます。多くの金融機関では満15歳以上(中学生を除く)から申込が可能です。ただし、デビットカードを作るには発行する銀行等で口座を開設する必要があります。
Q2.デビットカードが高校生・大学生におすすめの理由は?
デビットカードは使った金額がすぐに引き落とされるため、使いすぎを防げる点が高校生・大学生に特におすすめの理由です。また、現金を持ち歩く必要がなく、コンビニやネットショッピング等幅広く利用できます。さらに、利用額に応じてポイントが貯まり、海外でも使えるため、高校生や大学生の日常生活に役立ちます。
Q3.デビットカードは高校生・大学生でも海外で使える?
国際ブランド付きのデビットカードであれば、高校生や大学生でも海外で利用できます。海外の加盟店での買い物はもちろん、海外ATMで現地通貨の引き出しも可能です。海外へ留学や旅行をする学生にとって、デビットカードは現金の持ち歩きを減らし、安全に支払うための有効な手段となります。
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2025年3月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。