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ブラジル国立社会経済開発銀行(BNDES)等が組成する環境ファンドに対するCDMアドバイザリーについて(1/1)
平成23 年2月3日
各 位
株式会社 三井住友銀行
ブラジル国立社会経済開発銀行(BNDES)等が組成する環境ファンドに
対するCDMアドバイザリーについて
株式会社 三井住友銀行(頭取:奥 正之)の在ブラジル100%子会社であるブラジル三井住友銀行(社長:小西 輝久)は、平成22年4月、ブラジル国立社会経済開発銀行(BNDES)等が組成するブラジル国内のCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトに対する投資を主目的とするプライベート・エクイティ・ファンド(ファンド名:Fundo Sustentabilidade Brasil/
日本語訳:ブラジル持続可能性ファンド)にCDMアドバイザー(*)として参画、本ファンドによる第一号投資案件を検討した結果、平成23年1月末に、ブラジル・アマゾン地方における植林・自然林保護プロジェクトを手掛ける企業への投資が実行されました。
(*) CDMプロジェクトでは、排出権の裏付けとして国連CDM基準による排出権認定を必要とします。CDMアドバイザーは、本ファンドの投資先CDMプロジェクトから、国連CDM基準を満たす排出権が生み出される見込みを評価するもので、国連CDM基準に関するノウハウを求められます。
従来、環境案件投資ファンドは先進国により組成されてきましたが、本件は途上国が自ら組成、排出権の創出や環境に資する案件を手掛ける現地企業へ投資をする先駆的なファンドとして画期的なものとされています。ブラジル三井住友銀行による本ファンドへの参画は、当行およびブラジル三井住友銀行の、ブラジルにおける排出権ビジネスにおける黎明期からの取り組みが、現地政府系銀行、市場関係者にも認められたものと考えております。
三井住友銀行では拡大しつつある新興国の一角であるブラジルで、引き続き、現地政府、金融機関、機関投資家との協働を通じ、南米マーケットにおける一層の業務拡大を目指してまいります。
以 上
(ご参考)
BNDES(Banco Nacional de Desenvolvimento
Economia e Social do Brasil)の概要
設
立: 1952年
本店所在地: リオデジャネイロ
資 本 : ブラジル連邦政府100%
第一号投資案件の概要
投資対象企業名:AMATA BRASIL S.A(アマタブラジル株式会社)
(会社Website : http://www.amatabrasil.com.br/en/)
AMATA社のプロジェクト概要:
近年、違法伐採や無計画な焼畑農法による自然破壊が進むアマゾン熱帯雨林(*)において、自然林保護及び生物多様性を考慮した植林事業による自然林回復(**)を図るプロジェクト。自己資金に加えて当ファンドの資金を活用し事業拡大を企図。
(*) 本件は、アマゾナス地方ロンドニア州の国有地4万6千ヘクタールの土地を対象とするプロジェクト。
(**) 他に、地域住民に対する各種啓蒙活動(違法伐採・焼畑農法の中止の指導及び トロピカルフルーツ栽培・販売など他の経済手段の勧奨等)を含み、生物多様性の観点から産業向けのユーカリ単一植林とは異なる、多種多様な種類の自然林に極力近い植林を目指しています。