平成23年4月1日

各　　位

株式会社　三井住友銀行

平成23年度新入社員入行式頭取訓辞要旨

本日、三井住友銀行頭取 國部 毅は、平成23年度新入社員入行式において、下記要旨の訓辞を述べました。

記

この度の東北地方太平洋沖地震において、被災された方々に対し、心からお見舞い申し上げる。

１．経営環境と方向性

先行き不透明な経済状態が続く一方で、金融機関に対する規制が強化されるなど、当行を取り巻く環境は「ゲームのルールが全く変わる」ともいえる状況にある。しかし、我々はこれまでも、大きな環境変化の中で進化し続けてきたし、今後も、「先進性」「スピード」「提案解決力」という当行の強みを最大限に活かし、「グローバルに活躍するトップティアの金融機関」の実現を力強く目指していく。

２．新入社員へのメッセージ

（１）基本をしっかり身に付け、自分の「クオリティ」を高める土台を築こう

イチロー選手は、基本に忠実だからこそ大事な局面で応用力を発揮し、ファインプレーができる。新人の皆さんも、「物事の本質を把握する」努力をし、「本質を見極めた上での基本」を身に付けることで、皆さん一人ひとりのクオリティを高める土台を築いてほしい。

（２）地球儀を回して「グローバル」な視野を持とう

現在、業務の上で、グローバルな視野を持つことが不可欠であり、英語をはじめとした語学力だけでなく、国際的な視野で仕事をするという「意欲」と「覚悟」が必要。視点をかえて、様々な国から世界を見ることで、発想・想像が膨らみ、本当の意味でグローバルな視野を持つことができる。皆さんの自主的な語学力の向上に向けた取組を期待している。

（３）変化に立ち向かう積極的な意志を持ち、「プロアクティブ」に行動しよう。

「プロアクティブ」とは、「時代の先を見据えた、スピード感のある、前向きな」という意味。

海外の優れた先進的企業を見ても、環境変化への適応力や部門を超えた連携ができることが重要だが、それはまさに当行の強みと同じ。皆さんにも、積極的で前向きな気持ちを失わず、周囲を巻き込みながら一つ上の仕事にチャレンジする気概を持っていただき、常に時代の一歩先を行く、プロアクティブで活力の溢れる銀行を共に創りあげていきたい。

３．結び

今般発生した地震が日本経済に与える影響は深刻だが、わが国を代表する金融機関として、融資などの金融仲介業務を通じて復興に貢献することが、高い公共的な役割を持つ当行の使命。三井住友銀行の新しい１０年がスタートする節目の年に入行された皆さんには、当行の担う社会的な役割を認識頂いた上で、「最高の信頼を得られるトップクオリティのグローバル金融グループ」の実現に向けて、一緒に力を合わせて進んでいきたい。

以　上