平成24年8月14日

各　　位

株式会社 三井住友銀行

 

「ＳＭＢＣサステイナブル ビルディング評価融資 〜レジデンス版〜」

取扱い開始および

「Brillia多摩ニュータウン」での第一号評価の実施について

 

　株式会社三井住友銀行（頭取：國部 毅、以下「三井住友銀行」）は、お客さまの資金調達時にビルディングの環境性能やリスク対策などを評価し、お客さまに評価結果を還元する「ＳＭＢＣサステイナブル ビルディング評価融資 〜レジデンス版〜」の取扱いを開始し、第一号として、東京建物株式会社（代表取締役社長：佐久間 一、以下「東京建物」）が事業協力者として参画する「Brillia（ブリリア）多摩ニュータウン」^※について評価（プラチナ）を実施しました。

 

「ＳＭＢＣサステイナブル ビルディング評価融資」は、ＣＳＲデザイン＆ランドスケープ株式会社（代表取締役社長：平松 宏城）と三井住友銀行が作成した独自の評価基準に基づき、企業が保有・建設するビルディングについて、「エネルギー」「水」「マテリアル」等の環境性能や、持続可能性確保のために必要な耐震、防災、ＢＣＰやＢＣＭ等の「リスク管理」への取り組み、およびそれらを推進する「サステイナブル経営の方針と実践」等、ビルディングのサステイナビリティ（持続可能性）を評価するスキームで、2011年11月より取扱いを開始しています。

　

「ＳＭＢＣサステイナブル ビルディング評価融資 〜レジデンス版〜」は、昨今の、環境や防災対策等の性能を備えた集合住宅の増加を背景に、集合住宅における環境対策やリスク管理の状況を評価するための、集合住宅におけるサステイナビリティ評価に特化した世界でも数少ない基準となっています。

 

今般、東京建物への「ＳＭＢＣサステイナブル ビルディング評価融資」の実施に際し、同社が事業協力者として参画する「Brillia多摩ニュータウン」の評価を致しました。なお、本件は、「ＳＭＢＣサステイナブル ビルディング評価融資 〜レジデンス版〜」での初の取組みとなります。

 

　「Brillia多摩ニュータウン」は、「共生＝コミュニティ」「永続＝サステイナブル」｢環境＝エコ｣の3つの思想を基本につくられており、東京都マンション環境性能表示でも5項目中4項目で最高レベル（「★★★」）を獲得しています。今回のサステイナブル性能の評価結果は、「サステイナブル経営の方針」「持続可能な敷地利用」「エネルギーと大気」「リスク管理」の項目において、極めて高い水準であると判断され、「プラチナ」の高評価となりました。

 

特に、�@広大な敷地内には「東京における自然保護と回復に関する条例」に基づき約6,900�uにわたり多くの木々を残し、住民との触れ合いの場を設けている点、�A太陽光発電やLED照明、屋上・壁面緑化等、環境配慮のための省エネ設備を積極的に導入している事に加え、電気・ガス・水道設備の「見える化」による居住者の省エネ意識向上を図られている点、�Bカーシェアリングの導入、EVチャージャーや電動レンタサイクル等、環境に配慮したモビリティの推進を図っている点、�C風の流れを作る配棟計画を行っている点、�D敷地内の広場を居住者・地域住民のための防災広場として利用可能にしている点や、共用の防災備蓄倉庫には雨水を飲料水へ転用する装置の設置をはじめとした各種ライフラインのバックアップ機能を備え、さらに各住戸に災害時に必要な備品を収納したオリジナルの防災リュックを配布する等、様々な防災対策をとられている点等が高く評価されました。

 

三井住友銀行では、「ＳＭＢＣサステイナブル ビルディング評価融資」により、環境性能が高く、震災等へのリスク対策を講じたサステイナブルなビルディングの拡大を金融の立場から支援することで、安全かつ環境に配慮した社会の実現に貢献をして参ります。

 

以　　上

 

 

※「Brillia多摩ニュータウン」 ： 多摩ニュータウンは、戦後の高度経済成長期に、東京市部の乱開発を防止するとともに、居住環境の良好な大規模宅地を供給することを目的として、住宅・都市整備公団（現、都市再生機構）、東京都、東京都住宅供給公社が開発主体となり、東京都多摩市等4市にまたがる多摩丘陵に計画・開発された日本最大規模のニュータウン。開発面積約3,000ヘクタール、計画人口は342,200人。1971年から入居が開始されたが、入居開始から約40年が経過し、住民の高齢化や建物の老朽化が進み、建替えの必要性が求められていた。

「Brillia多摩ニュータウン」は、そうした社会的要請の中で、多摩ニュータウンで最も古い分譲住宅「諏訪2丁目住宅」を建替える日本最大の建替え事業である。本建替事業では、5階建ての集合住宅23棟（640戸）が建っていた住宅敷地約6.4ヘクタールに、11階建てと14階建ての集合住宅7棟（1,249戸）を建設し、従来お住まいだった方々が取得する住戸以外の住戸（684戸）を、東京建物が取得し一般に分譲する。

（事業主：諏訪2丁目住宅マンション建替組合、事業協力者・分譲住戸売主：東京建物株式会社、コンサルタント：株式会社シティコンサルタンツ、設計：株式会社松田平田設計、施工：三井住友建設株式会社）

「Brillia多摩ニュータウン」では、高齢者や子育て世代に配慮した保育所や診療所、高齢者支援施設等の共用施設やサービス、世代を超えた交流や趣味を通じた接点を持てるよう家庭菜園やドックラン等の整備、またイベントや様々なサークル等によるコミュニティの促進など、子供から高齢者にまで配慮した街づくりを目指す。

 

【参考】

 

Brillia多摩ニュータウン　≪評価結果：プラチナ ≫

所在　　：東京都多摩市諏訪2丁目２番・４番（地番）

規模　　：全7棟  1,249戸

敷地面積：64,399.93�u

延床面積：124,870.97�u

竣工　　：平成25年10月（予定）

設　　計：株式会社松田平田設計

施　　工：三井住友建設株式会社

 

　　　　全景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の散策路　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クラインガルデン（菜園）