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平成20年度新入社員入行式頭取訓辞要旨(1/1)
平成20年4月1日
各 位
株式会社 三井住友銀行
平成20年度新入社員入行式頭取訓辞要旨
本日、三井住友銀行 頭取 奥 正之は、平成20年度新入社員入行式において下記要旨の訓辞を述べました。
記
1. 経営の方向性
銀行界では規制強化と規制緩和が同時に進んでいる。当行は環境の変化を新しいビジネス・チャンスと受け止め、伝統の「進取敢為」の精神でチャレンジしていくと共に、「お客さま第一主義を徹底し、現場直視の経営を行うこと」、「質の伴った量的拡大を目指すこと」、「形式主義ではなく、実を重視した経営を行うこと」を基本方針としている。「新・中期経営計画−LEAD THE VALUE計画」のもと、「先進性」、「スピード」、「提案・解決力」という3つの強みを発揮し、お客さまに付加価値の高いサービスを提供し、お客さまの価値向上をリードしていくことを通じて、われわれの企業価値を高め、「最高の信頼を得られ世界に通じるトップクラスの金融グループ」を実現していく。
2. 新入社員に心がけて欲しいこと3点
(1)『基本をしっかり身につけ、その上で独創性を養おう』
金融のプロを目指す上で、「基本」をしっかり習得することが大切。「正確」、「迅速」、「丁寧」、「手順」に加えて、「なぜこうなのか」、「何が問題なのか」を絶えず問い続け、「物事の底に在る本質を把握する」こと。また、「コンプライアンスの重視」も重要な「基本」の一つである。「基本の地盤」を固めた上に独創性の花を咲かせるよう努力して欲しい。
(2)『世界地図の中で考え行動しよう』
人・物・お金の流れ、情報の流れといった様々な流れが、大きな奔流となって世界を動いており、この様な動きに常に敏感でなくてはならない。皆さんには世界地図を手許に置いて、「世界地図の中で発想し、行動する」という習慣を身につけると同時に、日本の立ち位置と将来を見据えて、国政への責任ある有権者(ボーター)としての立場もしっかり果たして欲しい。
(3)『やり抜く貫徹力と、協調して事を成し遂げる One SMBCスピリットを身につけよう』
考え抜き、やり抜くという「貫徹力」と、「コミュニケーション力」、「チームスピリット」は不可欠な要素である。当行の競争優位の源泉は、個人取引から大企業取引まで、組織の継ぎ目のない「シームレスな銀行」、即ち「One bank」にある。野球の星野ジャパンの例にもみられるように、力を最大限発揮するためには、一人ひとりの高い意識と強い行動力に加え、チームワークが不可欠である。当行の貴重な財産である一騎当千の「人財」が、その総力と衆知を結集することにより、「One SMBC」として、より質の高いサービス・課題解決策をお客さまに提供し、お客さまと共に喜びと感動を分かち合えるよう努力を続けて欲しい。
3. 結び
フレッシュで旺盛な独創力と行動力、そして難局にも敢然と立ち向かう勇気とチャレンジングスピリットを発揮し、「より良い、より強い、より信頼される銀行」そして「世界に通じるトップクラスの銀行」の実現に向けて一緒に力を合わせて進んで欲しい。
以 上