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ブラジル/サンパウロ州政府に対するシンジケート・ローン組成について(1/1)
平成20年6月24日
各 位
株式会社 三井住友銀行
ブラジル/サンパウロ州政府に対するシンジケート・ローン組成について
三井住友銀行(頭取:奥 正之)は、今般、ブラジル連邦共和国サンパウロ州政府に対し、2案件で総額882億円の国際協力銀行保証付シンジケート・ローンを主幹事として組成し、6月16日、サンパウロ州政府、ブラジル連邦政府、国際協力銀行とともに本件の調印を行いました。
本シンジケート・ローンは、サンパウロ州政府が実施する都市近郊鉄道及び地下鉄における車両調達、交通関連システム等の設備投資プロジェクトのための資金として利用されることから、都市近郊鉄道の貨物輸送の効率化による現地進出日系企業等の物流効率の向上が期待されます。また、この地下鉄の運営事業には日本企業が参画しており、本プロジェクトの実現及びこれに伴う旅客利用増は同事業の安定的な運営に寄与します。さらに、これらの旅客車両・交通システム等の機器を日本企業が納入する可能性もあることから、金融支援を通じて、日本企業のビジネス機会の創出や国際競争力の維持・向上も期待されます。
ブラジル経済の中心であるサンパウロ大都市圏は、慢性的な交通渋滞と大気汚染といった都市問題を抱えており、本プロジェクトは、ブラジル最大都市圏の交通インフラ整備事業として、ブラジル連邦政府によって重要案件の一つに位置付けられています。また、6月13日付にて世界銀行も同プロジェクトに対する融資調印を行っており、今後は世界銀行と協調して、プロジェクトの円滑な実施を支援します。
本年はブラジルへの日本人移住百周年にあたる日伯交流年であり、両国の新たな関係強化に向けた重要な年です。三井住友銀行は1958年にブラジルに拠点を開設し、ブラジル経済と社会の発展に金融機関として長く貢献してまいりました。近年では、地球温暖化問題に関して環境ビジネスをいち早く開始し、ブラジルの排出権を日本の市場へ紹介・供給するなど、ブラジル経済の持続可能な発展に寄与しております。
こうした活動が高く評価され、頭取の奥正之は、6月18日に百周年記念勲章をブラジル連邦政府より叙勲されました。
記
融資形態 : 国際協力銀行保証付タームローン
貸付総額 : 総額882億円(2案件)
契約締結日 : 平成20年6月16日
返済期限 : 平成32年3月15日
主幹事 : 株式会社三井住友銀行
エージェント : 株式会社三井住友銀行
参加金融機関 : 国内金融機関10社(2案件)
以 上