ニュースリリース



【三井住友フィナンシャルグループ】株式会社三井住友銀行による日興コーディアル証券の完全子会社化、日興コーディアル証券の総合証券会社としての業務開始、および両社の業務協働について(1/1)


平成21101

 

各  位

 

株式会社三井住友フィナンシャルグループ

(コード番号 8316

株式会社三井住友銀行

日興コーディアル証券株式会社

 

株式会社三井住友銀行による日興コーディアル証券の完全子会社化、

日興コーディアル証券の総合証券会社としての業務開始、

および両社の業務協働について

 

 株式会社三井住友フィナンシャルグループ(取締役社長:北山禎介、以下、その子会社等も含め「SMFG」)の100%子会社である株式会社三井住友銀行(頭取:奥正之、以下、「SMBC」)は、本日、平成2151日にシティグループ・インク(本社:米国ニューヨーク、以下、「シティ」)の100%子会社である日興シティホールディングス株式会社(会長兼社長:ダグラス・エル・ピーターソン)等との間で合意した契約に基づき、リテール証券事業を主とする日興コーディアル証券株式会社(代表取締役社長:渡邉英二、以下、「旧・日興コーディアル」)の全ての事業(但し、一部資産・債務を除く。)、およびホールセール証券事業を主とする日興シティグループ証券株式会社(以下、「旧・日興シティ」。なお、同社は本日付けで「シティグループ証券株式会社」に社名変更(以下、「シティグループ証券」))の国内株式・債券引受業務を含む一部の事業等(以下、総称して「対象事業」)を会社分割(以下、「本会社分割」)により承継した日興コーディアル証券分割準備株式会社の全ての株式を取得(以下、「本件株式取得」)し、SMBC100%子会社としました。

なお、SMBCは後述のとおり、本件株式取得を通じて、対象事業のほか、シティの関係会社から現物出資等により旧・日興コーディアルまたは日興コーディアル証券分割準備株式会社に承継・移転された資産等についても間接的に取得致しました(以下、本件株式取得と併せて「本件取引」)。

 

 なお、日興コーディアル証券分割準備株式会社は、本日付けで「日興コーディアル証券株式会社」に社名変更しております(代表取締役社長:渡邉英二、以下、「日興コーディアル証券」)。

 

 

1.本件取引について

 

昨年9月のリーマンブラザーズ破綻を契機に、世界的に金融再編が進められ、銀証一体化の動きが加速するとともに、国内ではファイアーウォール規制の見直しがなされる等、金融業界を取り巻く環境は大きく変化しております。

 このような外部環境の変化に加えて、世界経済の回復に伴い、金融・資本市場も正常化してきており、金融危機の経験を踏まえつつ、次世代に向けた新たな顧客ニーズや事業機会を果敢に捉える新しい金融ビジネスモデルの創造が期待されています。

 

 こうした中、本件取引により、日興コーディアル証券は、リテール証券事業については既に国内において確固たる地位を築いております旧・日興コーディアルからその全ての事業(但し、一部資産・債務を除く。)を引き継ぐと同時に、ホールセール証券事業については、業界トップクラスの専門性を有する人員を旧・日興シティから迎え入れることにより、ホールセール、リテールがそれぞれの特性を活かしつつ、緊密に連携する総合証券として生まれ変わり、業務を開始致します。

 

 本年51日付けで公表しましたとおり、SMFGは、外部環境の変化、それに伴う新たなビジネス・チャンスを適切に捉え、いち早く次なる成長の礎を築くべく、この新しく総合証券として生まれ変わった日興コーディアル証券をSMBC100%子会社としてグループに迎え入れました。

 

今後は、日興コーディアル証券をグループの証券戦略の中核と位置づけ、リテール、ホールセール事業ともに、商業銀行の持つ顧客基盤、安定性・安心感と、日興コーディアル証券の専門性の高いサービスとを融合させた新たな「複合金融」ビジネスを創造し、個人、法人のあらゆるお客さまに、「先進性」、「スピード」、「提案・解決力」に基づくより付加価値の高い商品・サービスを提供してまいりたいと考えております。

 

 

2.SMBCと日興コーディアル証券の業務協働について

 

(1)リテール分野における業務協働について

   日興コーディアル証券をグループの一員として迎え入れることにより、SMFGのリテールプラットフォームは預かり資産65兆円、営業員約9,800人、全国約600拠点となります。

この強固なプラットフォームにおいて、これまでSMBC、日興コーディアル証券それぞれが築きあげてきたコンサルティングビジネスのノウハウや商品・サービスを連携して投入していくことで、リテール金融ビジネスの更なる強化を行い、お客さまの様々なニーズにお応えしてまいります。

 

両社によるリテール分野における具体的な業務協働施策は以下のとおりです。

 

@共通取扱い投資信託

本日より、SMBC、日興コーディアル証券が共同開発した投資信託の募集を開始致します。世界的な経済構造の変化をとらえた、次世代あるいは新しい成長機会への投資をテーマとした商品です。

今後、SMBC、日興コーディアル証券双方で、更に魅力的な商品の開発、販売を実施してまいります。

 

A共同セミナー

本年103日の東京国際フォーラムでの実施を皮切りにSMBCと日興コーディアル証券の共催による「共同セミナー」を横浜、名古屋、大阪の四都市で、順次実施してまいります。セミナーでは、経済・政治両面にわたる豊富な経験と深い見識を有する著名人による基調講演を実施するほか、日興コーディアル証券のストラテジストによる、昨今の投資環境と市場見通し・最新の動向等をお伝えさせて頂きます。

 

 

Bお客さま紹介業務

本日より、SMBCにおいて、お客さまのご要望に応じて、日興コーディアル証券を紹介致します。また、日興コーディアル証券において、住宅ローン等のニーズのあるお客さまに対して、SMBCを紹介致します。SMBC、日興コーディアル証券双方から、お客さまのニーズにあわせた、最適な金融商品・サービスの提供を実施してまいります。

 

C日興コーディアル証券店舗内へのATM設置

本日より、日興コーディアル証券の本店、池袋支店、横浜駅前支店、名古屋支店、大阪支店、神戸支店の店舗内にSMBCのキャッシュカードがお使いいただけるATMを設置致します。

今後、お客さまの利用動向等を踏まえ、順次設置店舗を拡大していく予定です。

 

Dその他

平成224月以降を目処にSMBC、日興コーディアル証券間での証券仲介業務を開始する予定です。更に顧客利便性と価値の高い商品・サービスを提供できるよう、銀行・証券の垣根を越えて共同施策を積極的に展開してまいります。

 

(2)ホールセール分野における業務協働について

日興コーディアル証券のホールセール証券事業については、従来より旧・日興コーディアルが行ってきた法人営業業務、M&Aアドバイザリー業務等に、新たに立ち上げるセールス・トレーディング業務、旧・日興シティから迎え入れた人員を中心に行う引受業務等の投資銀行業務が加わることで、フルラインでホールセール業務を展開してまいります。併せて、海外市場においてもシティと従来どおりの協働関係を維持し、法人のお客さまに対して、企業価値向上や資本政策等の提案を始めとする付加価値の高いサービスを提供できる体制を構築しております。

 

今後は、日興コーディアル証券のホールセール証券機能を一層強化するとともに、SMBCと日興コーディアル証券との緊密な協働により、銀証融合のビジネスモデルを追求し、グローバル企業から中堅中小企業まで幅広いお客さまのニーズに、銀行・証券の垣根をえた質の高いサービスを提供してまいります。

 

具体的な取り組みとして、当面は、SMBCの法人のお客さまで、株式や債券の発行や運用等で、日興コーディアル証券と取引を希望されるお客さまに対し、積極的に日興コーディアル証券をご紹介し、連携してお客さまのニーズに適合した最適な商品・サービスを提供致します。こうした銀証連携の窓口、および今後の銀証融合ビジネス展開の要となる組織として、本日付けで日興コーディアル証券にSMBCデスクを設置しました。

 

今後更に、SMBCにおいて日興コーディアル証券を委託元とする証券仲介業務を早期に開始する予定であるほか、兼職組織の設置等も検討しており、迅速かつ着実に銀証融合ビジネスを拡大してまいります。

 

 

3.本件取引の概要(取得価額等)

 

(1)概要

   本件取引によりSMBCが直接・間接にシティ等から取得した対象事業・資産等の概要は、以下のとおりです。

 

・旧・日興コーディアルの全ての事業(但し、一部資産・債務を除く)

・旧・日興シティの国内の株式・債券引受業務を含む一部の事業

・その他上記対象事業に関係する関係会社(日興システムソリューションズ株式会社、日興グローバルラップ株式会社、日興ビジネスシステムズ株式会社等)(以下、「本関係会社」)

・政策保有株式

・「日興」に関連する商標権を含むその他資産

 

なお、日興コーディアル証券株式の取得は、日興コーディアル証券が旧・日興コーディアルおよび旧・日興シティから対象事業を本会社分割により承継したうえで、直ちにSMBCが旧・日興コーディアルから日興コーディアル証券の株式を譲り受けることで実行しました。

    また、本関係会社株式、その他の資産の取得は、旧・日興コーディアルが本会社分割前に現物出資等により譲渡・移転を受けることで日興コーディアル証券が承継、あるいは本会社分割後に日興コーディアル証券が譲り受けることで実行しました。

 

(2)最終取得価額

 

@日興コーディアル証券株式

 

5,450億円(但し、本会社分割の効力発生時の日興コーディアル証券の純資産額等により本年12月末までに調整を別途行います)

 

 

 

A政策保有株式(上場株式)

 

298億円

 

   *なお、本会社分割に際し、現金2,010億円を日興コーディアル証券に承継させず、旧・日興コーディアルに残存させ、本件取引の取得の対象外としました。

 

 

4.その他

 

(1)日興コーディアル証券の業務に関するシティとの業務提携について

本年51日付けで公表したとおり、SMFGとシティは業務提携契約を締結することにつき合意しておりましたが、日興コーディアル証券とシティグループ証券との間の各種業務協働を中心とする戦略的業務提携契約を締結しました。

 

(2)今後の見通しについて

本件に伴う平成223月期業績予想の修正はありません。

 

以  上

 

 

 

 

 

 

 

【ご参考】

1.日興コーディアル証券株式会社の概要

 

(1)名称

日興コーディアル証券株式会社

本年101日付けで「日興コーディアル証券分割準備株式会社」から社名変更

英文名 : Nikko Cordial Securities Inc.

(2)主な事業内容

金融商品取引業等

(3)本店所在地

東京都千代田区丸の内三丁目31

(4)代表者

代表取締役社長 渡邉英二

(5)資本金

100億円

(6)設立年月日

平成21615

(7)従業員数

6,400*

(8)大株主および持株比率

株式会社三井住友銀行 100

(9)上場会社と当該会社との関係

資本関係

株式会社三井住友銀行を通じて100%保有

人的関係

直前事業年度の末日における記載すべき人的関係はありません。

取引関係

直前事業年度における記載すべき取引関係はありません。

* 平成21915日時点での見込み数値であり、嘱託社員、パート、派遣社員は含んでおりません。

 なお、日興コーディアル証券は、新たに設立された会社であるため、財政状態および経営成績については記載しておりません。

       

 

2.旧・日興コーディアル(単体)の経営成績および財政状態

 

 

平成213月期

平成216月期

営業収益

164,135百万円

42,496百万円

純営業収益

158,942百万円

41,859百万円

営業利益

19,685百万円

10,295百万円

経常利益

22,158百万円

11,031百万円

当期純利益

3,626百万円

8,253百万円

純資産

393,392百万円

401,681百万円

総資産

1,466,956百万円

1,207,438百万円

 

 

3.当期連結業績予想(平成21515日公表分)および前期連結実績

 

 

連結経常収益

連結経常利益

連結当期純利益

当期連結業績予想

(平成223月期)

3,400,000百万円

510,000百万円

220,000百万円

前期連結実績

(平成213月期)

3,552,843百万円

45,311百万円

373,456百万円

 

 

 




ニュースリリーストップへ

このページの先頭へ戻る