SMBC三井住友銀行トップ > ニュースリリース
平成22年度新入社員入行式頭取訓辞要旨(1/1)
平成22年4月1日
各 位
株式会社 三井住友銀行
平成22年度新入社員入行式頭取訓辞要旨
本日、三井住友銀行頭取 奥 正之は、平成22年度新入社員入行式において、下記要旨の訓辞を述べました。
記
1.経営の方向性
引き続き厳しい環境が続くが、我々は「Follow the Basics」を合言葉に、守りを固めつつも、チャレンジ精神を失うことなく、着実な成長を目指す取り組みを進めている。日興コーディアル証券を100%子会社としてグループに迎え入れ、銀行・証券の融合したビジネスモデルを追及しているのは、その代表例。また、昨年度、総額約1兆8千億円強の増資に成功し、資本余力をつけると共に新資本規制への対応を進めた。今後も「最高の信頼を得られ世界に通じる金融グループ」の実現を目指し、着実に歩を進めていく。
2.新入社員に心がけてほしいこと3点
(1)基本をしっかり身につけ、自分の強みを磨こう
先般のバンクーバー・オリンピックで活躍した選手は皆、基本がしっかりしており、素晴らしい応用力と変事対応力を持っていた。皆さんも、金融のプロを目指す上で、「物事の底に在る本質を把握する」ことにより、まずは「基本」をしっかりと身につけて頂きたい。「基本」の積み上げがあってこそ、応用力が備わり、高いレベル・広い領域の仕事をこなす実力を身につけることが可能。更に、自分の強みや得意分野を探し磨き、それをドメインとして考え方や行動の幅を拡げてゆくことが自身の成長への早道。
(2)「世界地図の中で考え行動しよう」
我々は、日本を含むアジア全体を「ホームグランド」と位置付け、重点的に資源配分し、アジアの成長を自らの成長に取り込んでゆく。その為にも、海外の出来事により敏感で広い知識と、日本人としてのアイデンティティを養い海外へ積極的に出て欲しい。手始めに世界地図をそばに置いて、「世界地図の中で考え発想する習慣」を身につけて欲しい。
(3)歴史の教訓に学び、先を読む力を養おう
金融において、バブルは姿・形を変えながら繰り返し発生する不可避なもの。しかし、我々は、1990年代中頃の日本のバブル崩壊から再生を行ってきた教訓を活かし、サブプライム問題の損失を限定的なものに止め得た。皆さんも、読書を通じて幅広く過去の歴史を学び、その教訓から種々のことを想像して先を読むという、社会人・企業人として重要な要素を身につけて頂きたい。
3.結び
三井住友銀行発足10年目という節目の1年をスタートするが、フレッシュで旺盛な行動力とどのような難局にも敢然と立ち向かう勇気・チャレンジングスピリットで、「より良い、より強い、より信頼される銀行」そして「最高の信頼を得られ世界に通じる金融グループ」の着実な実現に向けて、一緒に力を合わせて進んで頂きたい。
以 上