AIの実用化に向けた取組について(1/1)
平成28年9月2日
各 位
株式会社三井住友フィナンシャルグループ
株式会社三井住友銀行
株式会社JSOL
AIの実用化に向けた取組について
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(取締役社長:宮田
孝一、以下「SMFG」)および株式会社三井住友銀行(頭取:國部 毅、以下「SMBC」)は、お客さまへのより利便性の高いサービスの提供やSMFG各社の業務効率化を加速するため、AIの実用に向けて、数多くのさまざまなPOC(※1)を積極的に推進しております。
その取組の一環として、株式会社JSOL(代表取締役社長:中村 充孝、以下「JSOL」)は、SMBCおよびSMFGが実施するPOCのプラットフォームとして、Google Inc.(以下「Google」)が提供するGoogle Cloud Platform(以下「GCP」)の活用について技術支援しますことを併せてお知らせいたします。
SMBCおよびSMFGでは、多種多様なAIの実用に向けたPOCを実施し、実用が見込めるAIを順次活用してまいります。現在10件超のPOCを行っており、本年9月より順次結果の評価を行い、実用に向けた計画策定を予定しております。
(※1)POC(Proof Of
Concept):
新しい概念や理論、原理などが実現可能であることを示すための簡易な試行のこと。
1.取組内容
(1)実用可能なAIの早期活用
・
進展著しいAI関連テクノロジーについて、主要ITベンダーやベンチャー企業の最新技術や先進事例を情報収集し、海外駐在員も含め、幅広に調査を継続的に実施します。
・
情報収集した結果を基に、各業務システムへの適用が見込めるAIの実用を検証しています。
(2)
業務の高度化・自動化を担う独自のAIを創造
・
SMFG各社における業務システムの課題対応や改善に向けて、AIをその実現手段となる技術と捉え、多種多様なAI関連テクノロジーを活用したPOCを推進し、金融機関としての業務の高度化・自動化を図ります。
・
POCでは、AIの実用に関する試行錯誤を繰り返しながら独自のAIを創り、AI活用における競争優位性の獲得と差別化を目指します。
(3)AI活用のスピード化と利用拡大(AI化)
・
上記の取り組みを通じて、AI活用の知見やノウハウを蓄積し、AI導入のフレームワークを策定することで、金融ITシステムへのAI活用のスピード化を図ります。
・
現在の金融サービスには情報技術(IT)が必要不可欠であるが、将来はAIが一般化していく潮流を踏まえ、AI活用の対象業務を拡大してまいります。
2.GCP の活用と狙い
(1)効率的なPOCの実施
・
SMFGおよびSMBCにおけるさまざまなAI活用策を推進するには、AI活用に関する知見とノウハウが重要であり、数多くの試行錯誤を効率的に繰り返すことが可能なコンピューティング環境が必要となります。
・
GCPは、複数の実用検証が同時並行的に実施可能であり、AI活用のコンピューティング環境として有用(※2)と考えています。
(2)AI化における協働
・
SMFGおよびSMBCは、Google Cloud Platformのサービスパートナーであり且つ金融機関向けのシステムに知見のあるJSOL(※3)と協働することで、早期にGCPを活用しています。
・
Googleからのサポートとアドバイスを活用しながら、AI(異常検知や予測等の分野)のPOCを実施しています。
(※2)GCP
は Google のクラウドサービス基盤。 インフラ系サービスからビッグデータ関連サービスまで広くラインアップがされ、社内でも活用がすすんでいる機械学習に関連するサービスが提供されている。
(※3)2014年 Google Cloud Platform Special Contribution Awardを受賞
今後もSMFGおよびSMBCは、AIをはじめとしたフィンテック関連の技術やサービスをオープンに取り入れながら、より一層の商品・サービスの向上に取り組んでまいります。
JSOLは、お客さまにおけるITシステムの業務課題を解決するため、GCPを活用したAI導入サービスの提供に努めてまいります。
以 上