Sakura News Release


平成12年8月10日



ファクタリング専業子会社(株式会社さくらファクター)の設立について


この度、株式会社さくら銀行(頭取 岡田明重)は与信管理に新手法を用いて、顧客ニーズに迅速に対応することを可能とした、ファクタリング専業子会社(株式会社さくらファクター)について本日金融庁のご認可をいただいたことをお知らせいたします。なお、設立は8月中旬を予定しており、8月下旬の営業開始を目指しております。
ファクタリング業務は、企業間信用を補完する金融サービスであり、財務バランスのスリム化や経済環境悪化に伴うデフォルトリスクの保全、資金調達手段の多様化に応えるものとして、近時注目を集めつつあります。 新会社では、企業間の商品・役務取引の円滑化に貢献すべく、独自に開発したシステム・新たな審査手法を用い、こうしたニーズにより幅広く対応するとともに、「支払保証業務」を中心に推進することで、販売先信用リスク管理のアウトソーシングニーズなど管理事務の合理化や、今後急拡大するネット上での商取引の与信補完機能にもお応えいたします。本事業の推進は中小企業の金融面のみならず、事業経営面においても直接的・間接的に寄与するものと考えております。

1. 新会社の概要
(1) 社名 株式会社さくらファクター
(2) 資本金 30億円
(3) 出資 さくら銀行100%
(4) 代表者 吉武 文徳(さくら銀行法人業務部長 兼任)
(5) 事業所 本社 東京都中央区八重州1−3−3 関西支社 神戸市中央区浪花町56
(6) 業務内容  売掛債権・受取手形の保証および買取り
(7) 設立時期 平成12年8月中旬頃
(8) 開業時期 平成12年8月下旬頃

2. ファクタリング業務の概要
(1) 債権買取、手形買取
中小企業の資金調達手段の多様化、大企業の財務バランスのスリム化支援に応えるとともに、売上債権回収事務の省力化に対応(例えば、中小企業の持つ大企業向け売掛債権の買取りなど)
(2) 支払保証
企業間信用の補完、与信管理のアウトソーシング等のニーズに対応し、商取引の円滑化に寄与
ネット上の取引における与信補完機能にも対応(例えば、大企業の持つ中小企業向け売掛債権の支払保証など)
販売先信用保証

3. 新会社(株式会社さくらファクター)の特徴
(1) 信用リスク計量化に基づいたリスクコントロール
 
財務内容の統計的分析により、信用リスクを計量化
実績ポートフォリオ管理に基づきリスクとリターンをコントロールし、ROEマネジメントを実践
(2) ビジネスプロセスの改革により、広汎な顧客ニーズにスピーディーに対応
 
ファクタリング業務専用システムを独自開発し、審査期間を飛躍的に短縮
既存ファクタリング子会社のノウハウをベースに、信用リスク計量化モデルを用いて、幅広い層の販売先をカバーする独自のデータベースを構築
(3) プロセス・業務システムによるローコスト化により、既存他社比、低位な料率設定が可能
 
販売先の信用度合いに応じた料率設定(1〜6%程度)
審査・管理コストの最小化により、既存他社比魅力的な料率設定が可能
(4) 支払保証業務(販売先信用保証)を主体に推進
 
企業間与信管理のアウトソーシングに最適
企業間信用の補完により商取引の円滑化に寄与

4.業績計画
15/3期で保証・買取り残高 約1,000億円程度、経常利益 約10億円の計画


[新会社(株式会社さくらファクター)の特徴]
以上



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