平成10年9月25日

ISO14001認証の取得について
 
株式会社さくら銀行(頭取 岡田明重)は、本日、日本を代表する審査登録機関の一つである財団法人日本品質保証機構(JQA)より、国際標準化機構の環境マネジメント規格ISO14001の認証を取得しました(登録番号JQA−EM0223)。 本登録は、日本国内所在の営業部店及び本部の全てを対象とした、金融機関としては極めて広範囲におよぶものであるのみならず、邦銀としては初めての環境規格ISO14001の認証と位置付けられます。
さくら銀行は、環境問題への取組は企業としての存続に必須の要件であると認識しております。「良き企業市民」の理想像を目指し、本認証取得を新たな「出発点」として、環境問題の改善に継続的に取り組んでまいります。
 
ご参考:環境方針
 
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1.認証取得の背景
  さくら銀行では、経営理念の一つである「地域社会とのふれあいを大切にし、お客さまとともに歩む」との考えのもと、従来から部店単位で地域の環境関連取り組みに積極的に参加してまいりました。その一環として、平成8年11月には神戸市との間で「環境保全協定書」を締結し、兵庫県・大阪府下営業店における一斉廃棄処理システムを開始しました。 また、平成9年3月には東京都内を対象に独自の紙ゴミ集中処理システムを開始致しました。 こうした取組の結果、同年9月には東京都清掃局より特別賞を受賞するなど、各自治体からは既に高い評価を頂いています。さらに平成10年4月には環境問題を当行全体の活動の中で一元的にとらえ、継続的な改善を目指すさくら銀行「環境マネジメントシステム」(略称:さくらEMS)をスタート致しました。今回のISO認証取得は、従来の活動を発展させた、「さくらEMS」が国際標準にも適合することを公式に認められたものです。
 
2.認証登録範囲と審査内容
(1)登録範囲
  預金、融資、為替および資金証券等の業務を含む銀行業の日本国内の本部および営業部店における環境管理活動
(当該活動には、リスク管理における環境面の的確な認識、情報提供を通じた顧客の環境対応の支援を含む)
(2)審査内容
  「さくらEMS」について、仕組としてのISO規格適合性、および具体的な取組状況に関する審査を受けた結果によるものです。
 
3.具体的な取組の事例
  さくら銀行では、環境に対する影響を銀行自身の活動にかかわる直接的な影響と、お客さまへの働きかけなどを通じた間接的な影響に分け、それぞれについて具体的な取組を進めています。
(1)直接影響に関する取組例
  省エネ、省資源の諸取組の一つとして紙資源のリサイクルを進めております。
A. 紙ゴミリサイクル(対象ビル限定)
平成9年上期
  紙ゴミ発生量 605トン、リサイクル 490トン (リサイクル率81%)
平成10年7月まで実績
  紙ゴミ発生量 435トン、リサイクル 363トン (リサイクル率83.4%)
B. 紙ゴミ独自集中処理実績
  平成10年4〜8月 237トン (紙ゴミをコピー用紙等にリサイクル)
C. コピー用紙・印刷用紙に全て再生紙を使用
D. 行内通達の電子化をはじめ、仕事のやり方の抜本的改革(BPR)を通じたペーパーレス化の促進
(2)間接的影響に関する取組例
  さくら銀行では、お客さまの環境認証取得についても積極的に支援しております。4月以降、さくら総合研究所主催のセミナーを各部店で開催し、お客さまに環境問題への取り組みを呼びかけるとともに、認証取得を希望されるお客さまには、適切なコンサルタントをご紹介しております。こうした中から、すでにコンサルタント契約の成約も頂いています。

さくら銀行は今後とも、良き企業市民として環境問題に継続的に取り組んでまいります。


以 上


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