1.設立の目的 |
景気低迷が長期化し、国内産業の空洞化と従来型企業の限界などの問題が指摘されている中で、21世紀を担う先進的な技術力と斬新なアイデアで事業を推進するベンチャー企業に対する助成事業を通じ、新しい産業や新しい事業の創出および中小企業の振興活性化に寄与したいと考え、公益信託「さくらベンチャー育成基金」を設立することといたしました。 |
2.「さくらベンチャー育成基金」制度のしくみ |
さくら銀行が三億円の資金をさくら信託銀行に委託、さくら信託銀行は元本とその運用益を原資として、対象となるベンチャー企業の研究開発資金などに助成を行うしくみです。なお、助成金の交付額は1件あたり優秀賞:500万円、優良賞:300万円で、年間で合計10件程度を予定しております。 |
3.募集対象 |
(1) |
新しい技術や新しい製品の研究開発、新しいサービスの提供に関する企画を手掛ける中小企業または個人の研究者。 |
(2) |
対象プロジェクトは[1]事業化の可能性が高く新産業や新事業の創出、技術革新につながる可能性をもったもの、[2]環境・福祉・教育・医療・防災などの社会に役立つことが見込まれるもの。 |
なお、技術力を中心としたベンチャー企業(一般的には研究開発型VB)のみならず、より市場性を重視する新しいサービスの企画を手掛けるベンチャー企業(一般的にはニュービジネス型VB)も幅広く対象とすることを考えております。 |
4. 今後のスケジュール |
来たる4月より6月までの間に、全国より幅広く募集を受付け、その後、10月下旬に運営委員会を開催し助成対象先を決定、翌11月下旬に助成金の交付を行う予定です。 |
5.さくらグループによるベンチャー支援 |
同基金の設立により、ベンチャー企業の誕生から株式公開に至る各ステージにおいて、
(1) |
助成事業による支援(シード・スタートアップステージ〜)…「さくらベンチャー育成基金」→ただし、対象はあくまでも公募 |
(2) |
投融資による支援(スタートアップ・アーリーステージ〜)…「投資事業組合」、「VB財団制度」→銀行の取引先および新規取引先 |
(3) |
その後の業容拡大までの育成支援(アーリー・ミドルステージ〜)…さくらキャピタルやさくら総合研究所などの関係会社他→銀行の取引先が中心 |
(4) |
株式公開支援(〜レイターステージ)…銀行内の株式公開支援チーム→銀行の取引先が中心 |
以上の通り、さくらグループとしての一貫した支援体制が完成したものと考えております。 |