フリーローンとはどんなローン商品?
特徴やカードローンとの違いを解説
銀行などの金融機関が提供する個人向けローン商品には、フリーローンと呼ばれるものがあります。
フリーローンはカードローンと異なり借入回数が1回のみとなりますが、カードローンよりも低い金利で借り入れができるなど、いくつかのメリットを持つ商品です。仕組みや特徴を理解しておくことで、状況に合わせて適切なローンを選べるようになるでしょう。
本記事では、フリーローンの特徴やカードローンとの違いについてご紹介します。ぜひご自身に合うローン選びにお役立てください。
フリーローンとは
フリーローンは、「目的別ローン」の一つです。同じ「目的別ローン」である住宅ローンやマイカーローンとの違いは、申込時に選択できる用途が原則自由である点です。
たとえば、三井住友銀行が提供するフリーローンは、以下の用途に利用することができます。
三井住友銀行が提供するフリーローンの利用例
- インテリアの購入資金
- 旅行資金
- パソコンや周辺機器、AV機器の購入資金
- 結婚や結納にともなう資金
- 引越し、住み替えにともなう資金
利用例の通り、フリーローンはその他の目的別ローンと比較して自由度が高いローン商品ですが、一部利用できない用途がある点には注意が必要です。三井住友銀行では有担保型および無担保型のフリーローンが提供されていますが、どちらの商品も以下のように利用できない用途があります。
商品の種類 | フリーローン(有担保型) | フリーローン(無担保型) |
---|---|---|
利用できない使いみち |
|
|
有担保型と無担保型、2種類のフリーローンの違いについては、次の章でくわしく解説します。
フリーローンには有担保型と無担保型がある
フリーローンには、不動産などを担保とする「有担保型」と、担保を設定しない「無担保型」があります。金融機関によっては有担保型と無担保型の両方、またはどちらか一方のみを提供している場合もあります。
ここからは、フリーローンにおける担保を設定する場合と設定しない場合、それぞれのメリットを紹介します。
有担保型フリーローンのメリット
担保を設定する有担保型は、無担保型と比較すると融資上限金額が大きめに設定されている傾向にあります。たとえば三井住友銀行のフリーローン(無担保型)は最大300万円までの融資に対応していますが、有担保型では審査結果に応じて最大1億円までの融資が可能です。
また、有担保型は、無担保型と比べて金利が低くなる傾向にあります。三井住友銀行のフリーローンでは、以下の通りに金利が設定されており、有担保型のほうが低めの金利となっています。
商品名 | 融資利率(変動金利型)(※1) | |
---|---|---|
フリーローン(有担保型)(※2) | 保証料外枠方式 | 年2.925% |
保証料内枠方式 | 年3.125% | |
フリーローン(無担保型) | 年6.125%(※3) |
- ※12024年10月1日現在の金利です。
- ※2フリーローン(有担保型)では、金利のほかに保証料および手数料などの諸経費が発生します。くわしくは「商品詳細」の項目をご確認ください。
- ※3審査の上、資金用途が「リフォーム」となった場合は年1.875%となります。(変動金利型)
無担保型フリーローンのメリット
無担保型フリーローンは担保を必要としないため、借り入れる際に必要となる書類や審査手順が少なくなるというメリットがあります。
三井住友銀行が提供するフリーローン(有担保型)とフリーローン(無担保型)の申し込みに必要となる書類は以下の通りとなっており、無担保型のほうが少ない書類で申し込むことができます。
フリーローン(有担保型)(※4) | フリーローン(無担保型)(※4) |
---|---|
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- ※4上記の書類以外にも提出が必要な場合があります。くわしくは「お申込時に必要な書類」の項目をご確認ください。
また、三井住友銀行のフリーローン(有担保型)はインターネットからの申込には対応していませんが、フリーローン(無担保型)はインターネットからも申込が可能です。24時間いつでも申し込むことができるので、ご自身の都合に合わせたタイミングで借り入れに向けた手続を進められます。
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フリーローンとカードローンの違い
借入金や借入方法に関する自由度が高いローン商品としては、カードローンも挙げられます。それぞれの違いについて、三井住友銀行のフリーローンとカードローンを比較しながら解説します。
ローン商品 | フリーローン | カードローン |
---|---|---|
借入回数 | 契約時に1回のみ | 利用限度額の範囲内で 繰り返し借入可能 |
金利(※5) |
有担保型(保証料外枠):年2.925% 有担保型(保証料内枠):年3.125% 無担保型:年6.125%※
|
年1.5%〜14.5% |
利用限度額 | 有担保型:50万円〜1億円(10万円単位) 無担保型:10万円〜300万円(1万円単位)※
|
10万円〜800万円(1万円単位) |
必要書類(※6) |
無担保・有担保型共通で必要な書類
有担保型へ申し込む際に追加で必要となる書類
|
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担保の有無 | 有担保型、無担保型がある | 無担保型のみ |
返済方式 | 元利均等返済方式 | 残高スライド元利定額返済方式 |
- ※52024年10月1日現在の金利です。
- ※6上記の書類以外にも提出が必要な場合があります。くわしくは「お申込時に必要な書類」の項目をご確認ください。
借入回数
フリーローンでは、借り入れは契約時の1回のみとなっています。フリーローンでは契約の際に資金の使いみちが分かる見積書や契約書などの書類を提出するため、追加で借り入れが必要な場合には再度申込の上、審査が必要になります。
一方、カードローンは契約時に設定した利用限度額の範囲内であれば、何度でも借り入れが可能です。複数回にわたって出費や支払いの予定がある場合には、申込手続・審査なしに繰り返し借り入れができるカードローンがおすすめです。
また、カードローンは原則使いみちが自由です。急な出費や、趣味・娯楽の費用、家具・家電の購入費用、医療・美容費、お子さまの教育費・自己啓発の費用など、幅広い用途で使用したい方には、カードローンが向いているでしょう。
金利
三井住友銀行が提供するフリーローンは、カードローンと比較して低めの金利設定となっています。それぞれのローンで100万円を借りる場合、月々発生する利息は以下の通りです。
商品名 | 融資利率(※7) | 30日後の利息(※8) | |
---|---|---|---|
フリーローン(有担保型) | 保証料外枠方式 | 年2.925% | 2,404円 |
保証料内枠方式 | 年3.125% | 2,568円 | |
フリーローン(無担保型)(※9) | 年6.125% | 5,034円 | |
カードローン | 年12.0%〜14.5%(※10) | 9,863円〜11,917円 |
- ※72024年10月1日現在の金利です。
- ※81年=365日、小数点以下は切り捨てで計算しています。
- ※9審査の上、資金用途が「リフォーム」となった場合は融資金利が年1.875%となり30日後の利息は1,541円となります。
- ※10カードローンの融資利率は、利用限度額が100万円の場合で表示しています。
このように、100万円を借りる場合には、フリーローンを利用することで金利を抑えて借り入れることができます。
また、カードローンは利用限度額が高くなるにつれて融資利率が低くなります。
<カードローンの利用限度額と融資(借入)利率>
利用限度額 | 融資(借入)利率 |
---|---|
100万円以下 | 年12.0%〜14.5% |
100万円超200万円以下 | 年10.0%〜12.0% |
200万円超300万円以下 | 年8.0%〜10.0% |
300万円超400万円以下 | 年7.0%〜8.0% |
400万円超500万円以下 | 年6.0%〜7.0% |
500万円超600万円以下 | 年5.0%〜6.0% |
600万円超700万円以下 | 年4.5%〜5.0% |
700万円超800万円以下 | 年1.5%〜4.5% |
上記のように、500万円を超える利用限度額を設定された場合には、カードローンもフリーローン(無担保型)と同程度、またはより低い金利で利用できます。フリーローンが必ずカードローンよりも低金利で利用できるわけではないことを留意しておきましょう。
融資上限額
三井住友銀行のフリーローン(無担保型)の融資上限額は最大300万円※までとなっています。300万円を超える借り入れを検討されている場合は、カードローンまたはフリーローン(有担保型)への申込を検討しましょう。審査結果に応じて、フリーローン(有担保型)なら最大1億円、カードローンでは最大800万円まで借入可能です。
- ※リフォーム資金に限り最大800万円
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借入額や金利、担保の有無などによって自分に合うローンを選ぼう
フリーローンは旅行資金や家具の購入資金にも利用できる、自由度の高いローン商品です。不動産などの担保を設定する「有担保型」と担保を設定しない「無担保型」があり、有担保型のほうが金利は低い傾向にありますが、提出する書類は多いという特徴があります。
また、同じく自由度の高いローンとしてカードローンが挙げられます。フリーローンは契約時に1回しか借り入れることができないのに対し、カードローンは利用限度額の範囲内なら繰り返し借り入れ可能という特徴があります。しかし、金利はカードローンのほうが高いことが多いため、金利を抑えて借り入れたい場合にはフリーローンの利用がおすすめです。
このように「複数回にわたって借り入れたい」「低金利で借り入れたい」など、ローンの利用時に何を重視するかによって申込商品は変わります。
自分に合うローンを選ぶためにも、ローン商品ごとの特徴を申込前に把握しておきましょう。また、申し込む商品を決めたあとは、無理なくローンを利用できるように返済計画を立てておくことをおすすめします。
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