学生でもクレジットカードは発行できる!

2022年の民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられたため、大学生の他、短大生・専門学生であっても、申し込みの際に18歳以上であれば親の同意なくクレジットカードを申し込みできるようになりました。ただし18歳以上であっても、高校生の場合は申し込みができないカード会社が多いです。

申し込みを検討する際は、クレジットカードの公式ホームページで条件を確認しましょう。

また、通常クレジットカードの審査では、申込者の年収が重要な審査基準となりますが、クレジットカードは無収入の学生でも基本的に発行できます。

学生が発行できるクレジットカードの種類

18歳以上の大学生・短大生・専門学生が発行できるクレジットカードにはどのような特徴や種類があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

学生専用カード

学生専用カードは、学生のみに発行されるクレジットカードです。通常、年会費無料でポイント還元や割引などの学生向けの特典が受けられます。クレジット利用限度額は10〜30万円程度が一般的です。[注2]就業していない学生は、社会人より収入が低い、もしくは無収入である場合が多いため、一般カードよりも利用限度額が低く設定されています。

また、学生専用カードは学校在籍中のみ有効であるため、卒業後は自動的に一般カードに切り替わります。

若年層向けカード

29歳以下など若年者を対象とした若年層向けカードは、高校生を除く18歳以上の成人であれば申し込みが可能です。年会費無料であったり、特定の店舗で高いポイント還元を受けられたりするなど、若者が利用しやすい特典を付帯しています。利用限度額は、カードの種類や申込者の収入など、審査結果によって異なります。

一般カード

一般カードとは、高校生を除き18歳以上の人が申し込むことができるカードです。カードには一般、ゴールド、プラチナといった異なるランクが存在し、これらは申し込み条件、年会費、保険内容、および優待サービスの面でそれぞれ特徴が異なります。利用限度額も、カードの種類や申込者の収入などの審査結果次第です。

学生でクレジットカードを持つメリット

クレジットカードは学生生活のさまざまなシーンで役立ちます。ここでは、学生のうちにクレジットカードを持つメリットを具体的に見ていきましょう。

学生でクレジットカードを使うメリット

参考書の購入や交際費の支払いでポイントが貯まる

学生生活に必要なものをクレジットカードで支払えば、ポイントを貯めることができます。例えば、教科書や参考書などの購入費用、通学用の定期券代、友人との交際費や旅行代金などが挙げられます。

一人暮らしをする学生であれば、水道光熱費、食料品や日用品などの購入もクレジットカード払いにすれば、利用額に応じてポイントを効率良く貯めることができるでしょう。

お金の支出管理を習慣づけることができる

学生のうちからクレジットカードを持つことで、支出管理を習慣づけることができます。カードの利用金額や支払い店舗などの利用履歴はカード会社のWeb明細で確認することが可能です。

さらにクレジットカードを利用するたびにスマートフォンアプリに通知してくれるサービスを活用すれば、支出を簡単に管理できるようになります。いつどこで何にいくら使ったのかを把握する習慣が身に付けば、計画的なお金の使い方を学べるでしょう。

海外旅行や留学先での支払いに使える

学生時代は将来への準備や勉学、趣味などに費やす自由な時間を確保しやすいことから、海外留学や海外旅行に出かける方もいるでしょう。地域によるものの、現金よりクレジットカード払いが主流である国も多いため、クレジットカードを持っておくと安心でしょう。また、現金払いができるとしてもクレジットカードを持っていると、見慣れない現地の紙幣や硬貨を数えながら支払うよりも支払いがスムーズに行えます。

また、カードを持っていれば現地通貨へ両替する必要がありません。現金を持ち歩かずに済むため、スリや盗難のリスクも抑えられます。

【学生必見!】クレジットカードを選ぶポイント

学生がクレジットカードを選ぶ際は、利用目的を明確にし、それに適したカードを選ぶことが重要です。

クレジットカードの選び方

学生向けの特典があるか

学生専用カードや若年層向けカードは、学生向けの特典が充実していることが多く、年会費無料やポイント還元率が高かったり、対象サービスが割引になったりと一般カードと比べてお得であるケースがあります。

ポイント還元率は良いか

ポイント還元率が高いカードほどポイントの貯まり方が早いためお得です。カードの利用額に応じて付与されるポイントの還元率は、クレジットカードによって異なりますので確認して選びましょう。

対象店舗でカードを利用すると、ポイント還元率がアップするなど、各カード会社によってポイント還元率アップの条件も異なります。自分がよく使う店舗で得られるポイントを確認して、ライフスタイルに合ったカードを選びましょう。

年会費はかからないか

収入が少ない学生である場合、経済的負担が抑えられる年会費無料のカードがおすすめです。

年会費がかからないカードには、特別な条件なく年会費が無料である「永年無料」や、カードに入会した月から1年間年会費が無料になる「初年度無料」などがあります。

クレジットカードを作る手順

クレジットカードは、インターネット、郵送または店頭で申し込みます。申し込む際には、カード会社が指定する本人確認書類の提出が必要です。申し込み後、カード会社は本人確認書類を元に申込者の返済能力などの審査を行います。審査を通過すると、クレジットカードが申込者の元へ発送されます。

クレジットカードの作り方について詳しく知りたい方は、「クレジットカードの作り方|受け取るまでの流れや必要なものを詳しく解説!」を参照してください。

クレジットカートを作る流れ

学生だとクレジットカードの審査が厳しい…?

クレジットカードの発行にあたっては、カード会社にて必ず審査が行われますが、学生であるという理由だけで審査に落ちることはありません。これまでのクレジットカードの利用記録に問題がなければ、基本的に審査を通過できるでしょう。

ただし、入会基準を満たしておくことは必要ですので申込み前に確認しておきましょう。例えば携帯料金の支払いに滞納履歴があるような場合は、審査に通過しない可能性がありますので注意しましょう。

また、同時または短期間に複数のカードを申し込むと、カード会社にお金に困っている人といった印象を与えてしまい、審査に落ちるリスクが高まるため極力避けましょう。

学生でクレジットカードを持つ際の注意点

クレジットカードは決済方法が後払い方式であるため、手持ちのお金がなくても買い物ができます。学生専用カードや若年層向けカードの利用限度額は、一般カードに比べて低く設定されていますが、ご自身の経済状況を踏まえて計画的な利用を心掛けましょう。

支払いを延滞すると、クレジットカードやローンの利用履歴や信用情報に傷を付けてしまう恐れがあります。何にいくら使ったのか利用履歴をWeb明細やアプリで定期的に確認する習慣を付けておければ、無理のない使い方ができるはずです。

まとめ

クレジットカードは一般的に高校生を除く18歳以上であれば、収入が少ない学生でも発行できます。学生専用カードや若年層向けカードは、学生向けの特典が充実していることが多く、一般カードと比べてお得な場合があるためおすすめです。

学生生活の必需品をまとめてクレジットカードで支払うことで、利用額に応じてポイントを効率よく貯めることができます。何にいくら使ったのか利用履歴をWeb明細やアプリで定期的に確認する習慣を付け、使い過ぎに注意しましょう。

学生におすすめのクレジットカード「Oliveフレキシブルペイ」

三井住友銀行から提供しているデジタル口座のOliveフレキシブルペイは、学生でも申し込みが可能です。一般カードであれば年会費は永年無料で利用できます。クレジット、デビット、ポイント払いなど、複数のキャッシュレス決済をアプリ1つでまとめて管理でき、支出の把握がしやすいのが特徴です。口座残高の範囲内でのみ利用可能なデビットモードは満15歳から本人申込でき、使いすぎ防止にも役立ちます。

対象となるサービスの支払いに利用すれば通常ポイントに加えて学生ポイントがもらえる特典もあります。詳しくは、こちらをご覧ください。

また、対象となるコンビニや飲食店での利用で最大20%ポイント還元されるVポイントアッププログラムもあります。詳しくはこちらからご確認ください。

Oliveフレキシブルペイは、クレジットカードを含め、キャッシュレス決済を取り入れたいと考えている学生の方におすすめなカードです。

Oliveフレキシブルペイについて詳しくはこちら→Oliveアカウントについて詳しくはこちら

  • 2024年6月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

黒髪りの

金融ライター。FP資格や投資経験をもとに、資産運用や生命保険、不動産関連の記事を執筆。半導体・自動車業界で16年にわたり技術翻訳を担当していた経験から、英語学習の記事執筆も行う。
保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記2級、英検準1級、TOEIC885点など

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