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2018.5.16 資産運用キホンのキ
住宅ローンとは、住宅を購入するときに金融機関などからお金を借りる、住宅取得のための専用ローンです。住宅ローンの対象となるには、原則として「本人が住むこと」。中古物件や住宅を建てるための土地購入でも、住宅ローンを利用することができます。
住宅関連の費用すべてを、所有している資金だけで用意できるのは、一部の人を除いてそれほど多くありません。そこで、住宅ローンを組み、毎月少しずつ返済することになります。銀行などがここまで大きなお金を個人に貸すことができるのは、購入した住宅を担保にしているからです。
もちろん、住宅ローンには金利があります。多くの場合、住宅ローンは金額が大きく、返済期間が数十年と長期にわたりますので、金利が1%違っただけでも支払総額は大きく変わるのです。また、返済方法によっても支払総額は大きく異なります。
一般的な住宅ローンの返済方法としては、「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。
元利均等返済は、月々の支払額が固定される返済方法です。元金と利息を含めた毎月の返済額が均等になるように計算されます。元金は基本的に毎月減っていきますので、元金から返済する金額と利息の割合は、毎月変わることになります。毎月の返済額が一定となるため、出費の計算がしやすいというメリットがありますが、元金均等返済に比べて、同じ年数で支払う場合、毎月元金の返済額は少なくなりますので、結果的に返済総額は多くなります。
元金均等返済は、月々の元金の返済額が固定されたまま、利息が上乗せされる返済方法です。返済が進めば進むほど、月々の返済額は減っていきます。同じ年数の場合、元利均等返済に比べて、元金の返済が早く進むので、返済総額は少なくなります。ただし、借入当初の元金が多い時期は、利息が多いので毎月の返済額が多くなります。
住宅ローンは、返済方法次第で、支払総額や毎月の支払負担が異なります。「元金均等返済」「元利均等返済」といった基本的な知識をしっかり身に付け、自分に合った返済方法を選択することが大切です。