借金をまとめることのメリット・デメリットを解説
複数社から借り入れがある場合、月に何度もやってくる返済日と金額を確認して、間に合うようにお金を用意しなければいけません。
しかし、借りたり返したりを繰り返しているうちに、現在の借入残高や返済状況がよく分からなくなってしまったというケースも珍しくありません。
このような状況を回避するために、複数の借金を1つにまとめる方法があります。
この記事では、借金をまとめることのメリットとデメリット、手続の流れについてくわしく解説します。
借金をまとめるとは
現在の借入先から、より条件の良い別の借入先に変更することを「借り換え」と言います。
高い金利で借りているものを、低い金利で新たに借り入れたお金で返済してしまい、その後は金利の低いところで返済していくことで借金全体の負担を減らすという方法です。
「A社からB社に借り換える」以外に、「2社以上からの借入れを1社にまとめる」こともできます。
複数社から借り入れをしている場合、それを1社にまとめることで借金返済の近道になる可能性もあるため、ここでは「借金をまとめる」ことのメリットとデメリットを紹介します。
借金をまとめることのメリット
まずは、借金をまとめるメリットを紹介します。
■返済先・返済日の管理がしやすい
借入先を1社にまとめることで、バラバラだった返済日や返済方法を統一することができます。
月に1回1社に返済というシンプルなスケジュールとなるため、返済計画が立てやすく、返済し忘れも防げるでしょう。
■返済負担を減らせる可能性がある
借入先ごとに設定されている約定返済金額(毎月返済しなければならない最低金額)は、借金をまとめることで減らせるケースがあります。
また、少しでも金利が低い借入先を選んで1社にまとめることで、返済総額を抑えられる可能性も出てきます。
このように返済負担を減らせる可能性がある点は、大きなメリットの1つです。
■信用情報の整理ができる
信用情報とは、クレジット・ローンの申込や契約状況、支払履歴や返済状況等、個人の金融取引情報のことで、信用を判断するための参考資料として利用されるものです。
信用情報の内容次第では、新たな借り入れの審査に通りにくくなる可能性があります。
借金を1つにまとめて多重債務が解消されることで、自身の信用情報回復も見込めるでしょう。
借金をまとめることのデメリット
一方で、借金をまとめることには以下のようなデメリットもあります。
■追加の借り入れができない可能性がある
借金を1つにまとめる場合、ローン商品によっては追加の借り入れができない場合があるので注意が必要です。
たとえば、1社にまとめる場合の代表的なローン商品である「おまとめローン」を利用した場合、原則追加融資は受けられません。
次章で紹介しますが、生活状況に応じて借り入れと返済を繰り返す可能性がある方は「おまとめローン」ではなく、通常のカードローンを利用するのがおすすめです。
■返済期間が長くなる
前述の通り、金利が低い借入先で借金をまとめることで、月々の返済額を減らせる場合がありますが、月々の返済負担が減った分、基本的に返済期間は長くなります。
返済期間が長くなることで利息が膨らみ、結果として返済総額が増えてしまう可能性があることも覚えておきましょう。
■金利が上がる可能性がある
元々の借入先の金利が低かった場合、おまとめローンを利用しても金利が下がらないケースがあります。
借金をまとめるときは、借入先の金利や約定返済金額等を比較しながら、どの借入先にまとめるべきかを慎重に検討することが重要です。
借金をまとめる
4つの方法
続いては、借金をまとめる4つの方法について、それぞれの特徴やメリットとデメリットを紹介します。
おまとめローン
「おまとめローン」とは、複数の借り入れをまとめられる返済専用のローン商品で、銀行または貸金業者(クレジットカード会社・消費者金融等)で取り扱っています。
銀行系のおまとめローンは、貸金業者よりも審査が厳しい傾向にありますが、低金利で融資可能額が高く設定されている場合が多いです。
ただし、前述の通り、原則、追加の借り入れはできないため注意しましょう。
以下の記事では、おまとめローンのメリットや注意点について、よりくわしく解説しています。
カードローン
複数の借金をまとめるには、原則として使途が自由な「カードローン」を利用するという方法もあります。
カードローンはおまとめローンとは異なり、利用限度額の範囲内であれば追加の借り入れができるため、返済途中の急な出費にも対応可能です。
なかでも、三井住友銀行のカードローンは金利が年1.5〜14.5%と、消費者金融と比べると上限金利が低くなっており、限度額が10〜800万円なので複数の借金をまとめやすいでしょう。
また、24時間いつでもWEBから申し込むことができます。
カードローンの概要や申込方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
有担保ローン
フリーローンや不動産担保ローンといった金融機関が提供する「有担保ローン」では、担保提供することで大きな金額が借り入れられるため、借金を1つにまとめることが可能です。
有担保ローンのメリットとしては、無担保ローンよりも金利が低いという点が挙げられます。
ただし、そもそも担保となり得る資産がなければ利用できないほか、返済が滞ると担保を失うリスクもあるので注意しましょう。
借金をまとめる方法・ローン商品の選び方
ここからは、借金をまとめる方法としてローン商品をどう選べばいいのかを解説します。
金利・約定返済金額を確認する
借金をまとめる場合、まずは利用するローン商品の金利や約定返済金額を確認し、毎月の返済負担や返済総額を減らせるかどうかを見極めましょう。
シミュレーションを行い、これまでと同等かまたは負担を軽減できるローン商品を選ぶと返済が楽になります。
すべての借金をまとめることはできるか
ローン商品を選ぶときは、現状の借入状況を把握した上で、すべての借金をまとめられるかどうかを確認しましょう。
たとえば、銀行系のおまとめローンの場合、事業性資金は対象外となるケースもあります。
また、融資可能額も金融機関によって異なるため、他社への借金を完済できる金額の借り入れが可能かどうかも確認が必要です。
返済方法を確認する
借金をまとめる方法・ローン商品を選ぶ際は、返済方法も確認しておきましょう。
借金を一本化できたとしても、返済のために銀行や貸金業者の店舗に出向く必要があるサービスでは、手間と時間がかかってしまいます。
そのため、ATMやコンビニでいつでも返済できるローン商品を選ぶと便利です。
借金をまとめる
手続の流れ
借金をまとめるときの手続は、基本的に以下のような流れで行います。
- 1.申込(必要書類の提出)
- 2.審査
- 3.契約
- 4.借り入れ
- 5.ほかの借入先への返済
借り入れたお金で他社への借金を返済するのが一般的ですが、おまとめローンの場合は、金融機関が直接借り換え対象の金融機関へ振込返済することもあります。
カードローンは、契約後にローンカードが届くと借り入れ可能となります。なかには、振込で最短当日に対応してもらえる場合もあるようです。
また、必要書類は借り入れる方法やローン商品によって異なるので、「おまとめローン」「カードローン」「有担保ローン」に分けて紹介します。
ここで紹介するのは一般的な例となるので、必要書類については実際に申し込む会社や金融機関に確認するようにしてください。
おまとめローン
おまとめローンを申し込む際に必要な書類は、以下の通りです。
- 顔写真付きの本人確認書類(免許証・マイナンバーカード等)
- 収入が確認できる資料(源泉徴収票・確定申告書等)
- 既存の借入残高が確認できる資料(返済予定明細表・残高証明書等)
- 通帳・届出印 ※銀行のおまとめローンの場合
カードローン
カードローンを申し込む際に必要な書類は、以下の通りです。
- 顔写真付きの本人確認書類(免許証・マイナンバーカード等)
- 収入が確認できる資料(源泉徴収票・確定申告書等)
収入が確認できる資料は、借入金額により不要な場合もあります。
有担保ローン
有担保ローンを申し込む際に必要な書類は、以下の通りです。
- 顔写真付きの本人確認書類(免許証・マイナンバーカード等)
- 収入が確認できる資料(源泉徴収票・確定申告書等)
- 担保となる物件を確認できる書類(登記事項証明書・登記簿謄本等)
- ローンの使途が確認できる書類(見積書・請求書・売買契約書等)
・三井住友銀行のカードローンは、一時的な出費の増加や高額な出費への補填等、さまざまな目的でご利用いただいております。
また、計画的なご利用やご返済の相談が可能なところも銀行ならではの安心感として選ばれています。
・お申込可能かをお気軽に10秒で診断してみませんか?
借金をまとめることが
できないケース
ここまで借金をまとめる方法について解説してきましたが、以下のような方は借金をまとめることができない可能性があります。
- 収入が安定していない
- 借金が多すぎる
- 過去に滞納している
借金をまとめるということは、新たにローンを組むということです。
どんなローン商品であっても返済能力がないと判断されると審査に通りにくいため、お金を借りたら毎月しっかりと返済し、信用を積み重ねていくことが大切です。
借金をまとめて返済計画を立て直そう
借金をまとめて一本化することで返済状況が管理しやすくなるほか、月々の返済負担および返済総額を抑えられる可能性もあります。
先ほども紹介したように、三井住友銀行のカードローンは金利が年1.5〜14.5%なので、複数の借金をまとめることで金利を下げられるかもしれません。
「返済シミュレーション」を活用し、毎月の返済額や利息額を確認することもできます。
ご自身に合った返済方法を見つけ、計画的に返済していきましょう。
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