クレジットカード現金化はNG!よくある事例やリスクを解説
「クレジットカード現金化」という言葉を耳にして、どのような方法で行うのかや危険性があるのか等が気になっている方もいるのではないでしょうか。
クレジットカード現金化は明確に違法ではありませんが、クレジットカード会社の規約で禁止されていることが多いため、避けるべき行為です。
この記事では、クレジットカード現金化の仕組みや事例、注意点やリスクについて解説します。
クレジットカード現金化以外にお金を工面する方法も紹介しているので、今すぐ現金が必要な方はぜひ参考にしてください。
クレジットカード現金化とは
クレジットカード現金化とは、ショッピング枠を利用して現金をつくる方法のことです。
クレジットカードには、現金後払いで商品を購入できる「ショッピング枠」と、現金を借り入れできる「キャッシング枠」があります。
クレジットカードを使って現金をつくりたい場合はキャッシング枠を利用するのが基本ですが、以下のような理由からクレジットカードのショッピング枠を換金目的で利用することを「クレジットカード現金化」と言います。
- キャッシング枠を使い切ってしまった
- 現金の借り入れには抵抗がある
- 利息の負担を避けたい
クレジットカード現金化の仕組み
クレジットカード現金化の基本的な仕組みは、以下の通りです。
- 1.ショッピング枠を利用して商品を購入する
- 2.購入した商品の売却または購入特典のキャッシュバック等により現金を受け取る
商品の売却については、買取業者やクレジットカード現金化業者を利用するケースが多いですが、クレジットカード現金化業者を利用する際には手数料や消費税がかかるのが一般的です。
実際にいくらの現金を受け取れるかは「換金率(還元率)」によって変わります。
換金率(還元率)の相場
クレジットカード現金化は、換金率が高いほど手元に戻ってくるお金も高くなります。
インターネット上には高い換金率をうたう現金化業者も多く、換金率の相場は表向きには80〜90%程度に見えるでしょう。
しかし、80〜90%とうたわれた換金率は、あくまでも最大換金率です。
実際には手数料や消費税等が差し引かれるため、表向きの相場よりもずっと低くなることを覚えておきましょう。
換金率(還元率)を年利換算すると?
クレジットカード現金化の手数料は、キャッシング枠やカードローンの利息と比較しても非常に高額となっています。
仮に、クレジットカード現金化の換金率が90%、手元に欲しいお金は15万円だとします。
換金率90%の場合、15万円を手に入れるには、150,000÷0.9で166,666円必要です。(小数点以下、切り捨て)
つまり、15万円を現金化するために約11%の手数料がかかることになり、これを年利に換算すると133%となります。
一方、一般的にクレジットカードのキャッシング枠の金利は15〜18%、銀行カードローンの金利は年1.5〜15%が相場です。
これらを比較すると以下のようになり、クレジットカード現金化の手数料が高額であることがよく分かります。
クレジットカード現金化 | キャッシング | 銀行カードローン | |
---|---|---|---|
1ヵ月に必要なお金 | 166,666円 | 150,000円 | 150,000円 |
1ヵ月で返す際の手数料 | 16,666円 | 1,849〜2,219円 | 184〜1,849円 |
年利(手数料率) | 約133% | 15〜18% | 1.5〜15% |
- ※1ヵ月30日間で計算。小数点以下、切り捨て。
クレジットカード現金化でよくある事例
ここからは、クレジットカード現金化の方法について、よくある事例を紹介します。
買取方式
クレジットカード現金化の「買取方式」とは、ショッピング枠を使って購入した商品を買取業者やクレジットカード現金化業者に買い取ってもらい、現金を受け取る方法です。
ブランド品や金券、新幹線の切符等、換金性が高い商品の購入を業者から指定されるのが一般的です。
商品購入時の決済はクレジットカードで行い、その代金は後日クレジットカード会社に支払わなければいけません。
キャッシュバック方式
「キャッシュバック方式」とは、キャッシュバック特典付きの商品をクレジットカードで購入し、商品とキャッシュバック分の現金を受け取るという方法です。
クレジットカード現金化業者が手数料や消費税等を差し引くため、キャッシュバックの金額は商品の購入代金よりも少なくなります。
なお、購入を指定される商品はほとんど価値がないものが多く、売却してお金に換えることは難しいケースが多いです。
また、商品が家に届くため家族に知られる可能性もあるでしょう。
買取方式同様に、商品の購入代金は後日クレジットカード会社に支払わなければいけません。
クレジットカード現金化の違法性や注意点
クレジットカード現金化は明確に違法ではないものの、安易に利用してはいけません。
なぜなら、クレジットカード会社の利用規約では現金化目的での利用を禁止していることが多く、規約違反をすればペナルティを受けることになるからです。
たとえば、ショッピング枠だけでなくキャッシング枠の利用分も一括返済を求められたり、クレジットカード自体の強制解約等も考えられるでしょう。
また、先ほど解説したように、ショッピング枠を利用して一時的に現金を受け取ったとしても、代わりにクレジットカード会社への支払義務が発生します。
クレジットカード現金化業者の手数料は高額であるため、余計に返済に苦しむことになるかもしれません。
クレジットカード現金化のリスク
クレジットカード現金化には、金銭的な損失が発生したり、犯罪に巻き込まれたりするリスクがあります。
そもそもクレジットカード現金化の場合、クレジットカード会社への支払金額以上の現金が手に入ることはありません。
受け取った現金の金額に、クレジットカード現金化業者へ支払う高額の手数料や消費税等を上乗せして返済しなければならないため、利用すればするほど負債が増える可能性もあるのです。
また、「キャッシュバックを受け取る予定だったのに連絡が取れなくなった」「受け取った現金の額とクレジットカード会社からの請求額の差額が高額すぎる」等、クレジットカード現金化業者との間でトラブルが起こる場合もあります。
カード情報を盗まれ、悪用される危険性もゼロではないため、クレジットカード現金化は避けるべき行為だと言えるでしょう。
クレジットカード現金化以外にお金を工面する方法
ここからは、クレジットカード現金化以外でお金を工面する3つの方法を紹介します。
キャッシング枠を利用する
クレジットカードのキャッシング枠が利用できる場合は、そちらを利用しましょう。
ショッピング枠を利用して現金化するよりもはるかに手数料が安く、もちろん違法性もありません。
新たなクレジットカードをつくる
新たなクレジットカードをつくることで、キャッシング枠が使える場合もあります。
ただし、複数のクレジットカード会社からキャッシングすると返済負担も増えるため、借りすぎには注意しましょう。
カードローンを利用する
どうしても今すぐ現金が欲しいという場合は、カードローンを利用する方法もあります。カードローンには、大きく分けて銀行カードローンと消費者金融カードローンの2種類があります。銀行カードローンは上限金利が低い傾向にあるため、クレジットカードのキャッシングを利用するよりもおすすめです。
たとえば、三井住友銀行のカードローンなら金利は年1.5%〜14.5%なので、クレジットカード現金化よりもずっと抑えることができます。
ウェブサイトから24時間いつでも申込可能なので、突発的にお金が必要になったときにも役に立つでしょう。
まだ少し不安、という方へ
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クレジットカード現金化はやめたほうが良い!カードローンを上手に活用しよう
クレジットカード現金化は明確に違法とはされていないものの、クレジットカード会社の規約違反となる可能性が高いです。
また、手数料が高額なため、利用すればするほど金銭的な損失が発生することになるほか、詐欺や犯罪等のトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
すぐに現金が必要な場合でも、クレジットカード現金化はやめておきましょう。
クレジットカード現金化以外の方法であれば、カードローンなら比較的金利が低く、手続きも簡単にできます。
三井住友銀行のカードローンなら、金利は年1.5%〜14.5%で利用でき、銀行や提携コンビニATMで24時間いつでも借り入れと返済が可能です。(※)急な出費で困ったときに場所や時間を問わず利用できるため、ぜひご検討の上、計画的にご利用ください。
- ※カードレスの場合、ATMはご利用いただけません。
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